Hexis

20year chaos / SWARRRM

  1. BAND:SWARRRM
  2. TITLE:20year chaos
  3. FORMAT:CD
  4. PRICE:2,160円(税込)
  5. リリース日:2016年6月29日
  6. 1. leave me alone (from split7" w/narcosis)
  7. 2. swirl (from picture ep)
  8. 3. hurricane (from v.a. terro-rhythm)
  9. 4. impossible (from split w/atomic fireball)
  10. 5. doom (from picture ep)
  11. 6. blame (from split w/broodred bacteria)
  12. 7. limit (from split w/atomic fireball)
  13. 8. broken (from split w/broodred bacteria)
  14. 9. suffer (from v.a japanese assault)
  15. 10. dance (from picture ep)
  16. 11. useless (from split7" w/narcosis)
  17. 12. struggle (from split w/atomic fireball)

ABOUT

神戸のグラインド帝王" SWARRRM" の結成20周年を記念する編集盤が3LAより登場!
1枚1枚のアルバムが比類なき完成度を誇るSWARRRMであるが、 『Against Again』('00年)から『偽救世主共』('03年)前後の激動期、エモバイオレンスやブラックメタルへも接近したこの時期に発表されたスプリットやオムニバスは、現在入手困難となってしまっている作品も多い。
本作に収録されているのは20年というバンド活動期間の中で限られたある一時期に制作された楽曲群であるが、このリリースの決まる際にKapo氏(Gt)が話していた「編集盤ではあるけれども、ただの編集盤にはしたくない。遅れてきた3rdアルバムくらいの気持ちで考えている。」という言葉通り、全体がアルバムとしての完成度を保ち、シーンにおいて重要な意味を持つ楽曲達がこうして現在に蘇るという事実は、これまでオリジナル盤を入手する機会のなかったファンにとっても、またバンドの20年という歴史を補完する意味でも非常に意義深い。グラインドコア、カオティックハードコア、更にブラックメタルまでも取り込み進化していくSWARRRMがリアルタイムで提示してきた音楽はグラインドコアを聴く者以外にとっても常に最新であったし、聴く者を打ちのめすと同時に奮い立たせる、音楽以外の何かを内包したものだった。こうして出来上がった音源を改めて聴いていると今でも色あせていないその楽曲達に驚かされるし、そして本作に収録された楽曲達の制作時期以降においても、現在でも燃え尽きることなく新たな次元に自身の音楽性を進化させているSWARRRMというバンドに対して敬意を抱かずにはいられない。
ブックレットには行川和彦氏、3LA水谷のライナーノーツ付。
CD + Tシャツ予約でライブ映像DVD-R特典付属!! Tシャツ予約締切6/12まで!!先行販売でCD購入者はTシャツのみ予約で対象となります。

T-SHIRTS(3LA LimitedEdition) [予約終了]

『20year chaos』のリリースにともない SWARRRMの初期Tシャツの復刻版を制作することが決定いたしました。デザインはまさに本作CD収録楽曲のリリース時期に制作されたもので、バンドが掲げる「CHAOS&GRIND」を表現したものとなっています。
TYPE-A(両面プリント)と TYPE-B(プリント表面のみ)の2種、カラーは3色(ブラック、チャコール、オリーブ)から選択することができます。
今回のCDリリースにともなう3LAのみの期間限定企画ですので、お見逃しのないようお願い致します。店頭、ライブハウスなどでの販売予定はございません。
CD + Tシャツ予約でライブ映像DVD-R特典付属!! Tシャツ予約締切6/12まで!! 先行販売でCD購入者はTシャツのみ予約で対象となります。

※制作予定枚数を大幅に上回った場合、予約を締切とさせていただく可能性がありますのでお早めにご予約ください。
※入金期限は6/13(月)までとなりますので、お間違えないようお気をつけください。(入金の確認が取れない場合はキャンセル扱いとなります)
※発送時期は、CDリリースにあわせて6/26以降順次発送を予定していますが、予約日6/6以降分につきましてはリリース日以降の発送となる可能性があります。
※画像は制作当時の実物から起こしたイメージです。実際の商品とは色、線の歪みなどの細部が多少異なる場合がございます。

ボディ:PRINT STAR HIGH GRADE (6.6onz)
カラー:①Black サイズ:S/M/L/XL
価格:各色3,000円

予約終了しました。多数のご予約ありがとうございました!

TYPE-A ①Black

TYPE-A ②Chachol Gray

TYPE-A ③Olive

TYPE-B ①Black

TYPE-B ②Chachol Gray

TYPE-B ③Olive


※オリジナルのTYPE-A FRONTはこちら。
※オリジナルのTYPE-A BACKはこちら。
※オリジナルのTYPE-B FRONTはこちら。

サイズ表(単位:cm)

20year chaos特典DVD解説 text by GUILD(Fareast Death Cult)

1990年代半ば、当時主流だったミニDVテープの劣化、
長年放置していた 時々動かなくなる機材。
やたら時間のかかるPCへの取込みと、時代に合わせたファイル変換。
HDD…クラッシュ、DVカメラ…クラッシュと、悪戦苦闘の編集。

今時とは違う作業状況に20年の歳月を感じさせられました。
そして、今作は作業時間が掛かり過ぎた為DVDには入れれなかった収録曲、メンバー等の解説文をレビューも兼ねてGUILD氏にお願いしました。
(フトシ / SWARRRM - Bass)

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For「20 year chaos」

「今回のDVDに、何か文章書いて」という突然の依頼に困惑しつつ、SWARRRMのベーシストFutoshi氏の自宅に向かったのは2016年7月某日。
前任ヴォーカリストであるHidaka氏も同席の下、今回の20周年記念アルバム「20 year chaos」特典DVD鑑賞会が開催された....が、TVに映し出される映像と大量のビールにズブズブと飲まれただけでその日は終了。後日、頂いたサンプルを観ながら、「筆者とSWARRRMとの出会いは....」などと書きそうになるのを食い止め、このDVDの解説のようなものを以下に。
まず、以下が本DVDの収録曲。
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■Part1 / Vo.Tsukasa
2008/9/14 東京・アースドム(with BROB,FUCK ON THE BEACH,MORTALIZED,MORTIVELESS,324)
・Silence
・Brain
・桜
・Black Bong
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■Part2 / Vo.Hidaka
2006/9/2 大阪・ファンダンゴ(with MELT-BANANA,TECHNOCRACY,GREENMACHiNE)
・Brain
・Venom
2007/2/25 大阪・新神楽(with FIRE WITCH,緑血,CORRUPTED,BIRUSHANAH,STUBBORN FATHER)
・Againt Again
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■Part3 / Vo.Oka-Z
2003/5/17 名古屋・ハックフィン(with OUT OF TOUCH,SOLMANIA,原爆オナニーズ,無我)
・Gobblegegook〜Brain

2003/11/2 大阪・ファンダンゴ(with VERMILLION SANDS、穴奴隷、TECHNOCRACY)
・Parasite
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■Part4 / Vo.Hatada
2001/8/11 大阪・ファンダンゴ(with MELT-BANANA,THE FUTURES,BEIRUT 5)
・Brain
・Hear My Voice

2001/04/22 大阪・ベイサイドジェニー(※対バン不明、ご存知の方はご一報を)
・No Worth
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オープニングは、現ヴォーカリストTsukasa氏の壮絶な「Silence」から。
最近のライブを体験した方ならお分かりであろう、怒涛の咆哮に震える。
が、この映像でも8年前。アルバム「BLACK BONG」リリース1年後あたりである。
ギタリストKapo氏のステージングや、上半身裸が定着しているChowrow氏がTシャツを着ていたりと、現在とは異なる光景があるのも面白い。
ラストでKapo氏がギターを床へ投げる(どうやら割れているようである)。
以前のライブではよくギターを投げていた印象があるが、そういえば最近はそのような場面は見ていない。
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のっけからの壮絶なムードに圧倒されたまま、映像は20年の歴史を遡って行く。
一部を除き、ハンディカメラでのラフな映像ではあるが、臨場感、音も申し分なく、彼らの緻密な楽曲と高い演奏力、そして凄まじいテンションで披露されるステージがこれでもかと収められている。
また今回のCDリリースに合わせ、レーベルの3LAからTシャツが2種復刻されたが、まさにこのDVDに収録されている時期にリリースされたものであり、映像中でもメンバーが着用しているのが確認出来る。
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対バンの顔ぶれも非常に興味深い。
バラエティに富んだその組み合わせに、その時期その時期のシーンの雰囲気を感じることが出来ると思う。
そして、曲目を見て何かお気づきになるだろうか。そう、「Brain」である。
以前、「あんなリフは普通やらないし、まず思いつかない」という声を聞いたことがある、1stフルアルバム「AGAINST AGAIN」のオープニングを飾る名曲。
その、4人のボーカリストそれぞれのバージョンが収録されているのである。
これこそが、ひたすらに進化しながらも信念からブレることなく活動し続けてきた彼らの「20 year chaos」の一面を端的に表しているように思う。
この「Brain」x4は、本作の重要な見どころ。
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次に、Hidaka氏在籍時へと映像は遡る。
Hidaka氏は「ステージ上で自分の声はモニターからカットして歌に没頭していた」とのことで、この映像でも情念渦巻く凄まじいヴォーカリゼーションと、Hatada氏、Oka-Z氏に負けず劣らずのフロアへの突進を披露している。
2007年の「Against Again」は、複数のカメラによるいわゆる「プロショット」な映像。
これは元々海外からリリースされるはずが、企画が頓挫しお蔵入りとなった映像である。
「これを撮った時は、まさか20周年記念で使うとは思っていなかった」とはFutoshi氏のコメント。
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続いては20O3年のOka-Z氏在籍時へ。なんでも、氏在籍時のライブはわずか8回のみだったとか。
メドレー形式で演奏される「Gobblegegook〜Brain」も、恥ずかしながら筆者はこの流れは観たことがなく、衝撃的。
アルバム「偽救世主共」を聞いても、Oka-Z氏のヴォーカルは繊細な狂気というか、他の3人にはない冷酷さを感じるのだが、この映像でもその魅力は存分に伝わってくる。
一瞬オフショットが写ったり、メンバーも非常に若々しく(当たり前だが)
現在の孤高なオーラよりも、もっと刺々しい、攻撃的な印象を受ける。
色々な意味で、非常に貴重な映像である。
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最後は2001年、初代のHatada氏在籍時の映像。
暴力的に客を煽り、吠え、凄まじい勢いで客席に突っ込む、彼らのこれまでの歴史の中でも最も凶悪なHatada氏のステージング。
絶叫、咆哮を巧みに使い分けるヴォーカリゼーションもやはり凄まじい。古くからのファンはやはり「SWARRRM」というとまずこの声が頭に浮かぶのではないだろうか。
ベイサイドジェニーの映像での核弾頭のようなステージダイブは必見。
ラストを飾るのは、彼らの記念すべき1枚目の作品「CHAOS & GRIND」の1曲目「No Worth」。
「20 year chaos」の始まりであるこの曲がラストに収録されているというのも、なんともSWARRRMらしい、と思わずにはいられない。
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このDVDには、その時代その時代で、最も進化したグラインドコアを炸裂させてきた彼らの20年の挑戦の歴史が凝縮されている。
予約特典ということもあり、入手出来なかった方には申し訳ないが、是非なんとか観て頂きたいと思う。
が、これはあくまでもこれまでの歴史の記録であり、過去のもの。
彼らが今も進化し続けているのは、最新アルバム「FLOWER」をお聴きになった方には周知の事実であろう。
しかし、その「FLOWER」でさえ、既に「過去」のものなのである。
「常に曲作りをしている」と公言する彼ら。
前述の鑑賞会の際、次のリリース用の音源を少し聴く機会を得たのだが、またもや予想を遥かに超えた進化を遂げていた。
飽くなき挑戦と模索、そしてひたすらに遂げる驚愕の進化。止まることのない「NEXT」。これがSWARRRMである。
DVDのエンドロール代わりに画面に映し出される、この2節が全てを表している。

「your rule is not my rule」「NEXT Chaos & Grind」

ファンの一人として、「20 year chaos」に心からの祝福を贈るとともに、さらなる「NEXT」への期待を、そしてその進化をリアルタイムで見届けることの出来る幸せを感じずにはいられない。
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text by GUILD(Fareast Death Cult)