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2013年の結成以降、積極的なライブ活動を続けて来たRedsheer、待望の1stアルバムがTill Your Death Recordsから遂にリリースとなった。これまでも激しく熱量のあるライブアクトは既にコアなリスナーからも支持されているところではあるが、フルアルバムを通して"音源"という形で彼らと向き合うと、これまでライブだけでは感じることの出来なかったバンドサウンドの繊細な部分までも再発見することができた。冷静と情熱のあいだ。激しさだけではない彼らの持つ深さ、ブルース、Botchをはじめとする90年代カオティックハードコアの渋い"エモ"さ。というわけで、新人バンドだけど新人でない経験値に裏付けされた名盤の登場、という感じです。
Noise Roomで録音され、つばめスタジオでミックスされたというが、作品からにじみ出る"繊細さ"については、国内emo文脈にも大いに共鳴する繊細さである。アートワークにはKhmerのボーカリストMarioが担当しているが、3LAユーザーにはおなじみMarioもまた繊細な表現に長けたアーティストでもある。古くからメタルやカオティックハードコアを聞いていたリスナーにとって突っ込みどころがたくさんあるのも嬉しいだろう。
「音楽のどこの部分をかっこいいとするか」その美学の深さが見事に表現された傑作。音像、アートワーク、全てにおいて妥協の無い作品であり、ここ最近の国内勢のリリースでもクオリティはトップクラスに突き詰められていると感じる。国内激情シーン、カオティックハードコアを追う以上、彼らを無視できない。

tracklist:
1.ETERNITY
2.SILENCE WILL BURN

3.BLINDNESS
4.IN A COMA
5.RULE THE GRAY WORLD

6.THE END, RISE ABOVE
7.CURSE FROM SAD SPIRIT
8.GLOOM
9.YORU NO SOTOGAWA

10.LEAVING MYSELF IN DARKNESS