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Rheia / Oathbreaker (CD)

  • 1,800 18 Pt )

ベルギーのOathbreakerが2016年に放つ3rdアルバムは完全にアンダーグラウンドを脱却し、Deathwish周辺バンドでより大きな世界に突き抜けていったDeafheavenやTouche Amoreといったバンド達と同じような方向性、位置づけになるものだと思われる。
2008年頃の結成当時から欧州ハードコアのアンダーグラウンドの流れはネオクラストやブラッケンドといったキーワードがあり、彼らも当初はそのような流れを汲むサウンドであった。前作から既に1stからは大きな進化をみせ、そして本作では完全にそれらアンダーグラウンド界隈の流れから分岐。自らの音楽性を大きく進化させた本作はより多くのファンを獲得することになるだろう。
3LA的にはやはり彼らはネオクラスト、ブラッケンドの流れとは無関係ではないという認識。2010年以降のシーンの飽和状態を経て、生き残ったバンド達はそれぞれが当時思い描いていたシーンのその先のサウンドを今表現できるようになっており先人達の上澄みだけをかっさらっていくような多くのバンド達とは違う試行錯誤の歴史がここにはある。ダークかつヘヴィなサウンドの中にもポップさを盛り込んだエンジニアJack Shirleyの功績も大きい。1曲目「10:56」の印象的な独唱から始まり、疾走パート、ブラストパート、ドゥーミーな展開を次々と畳み掛けていく楽曲群は聴いていて単純に飽きがこないという印象。途中アコースティック的なアプローチも垣間見られたりと楽曲の幅広さが全体のポップさに拍車をかけており、とはいえ基本的な演奏形態はシンプル。音数も少なめできっちり引き算されたソリッドなプレイを聴かせておりこのあたりはベテランの域に達しつつあるバンドの実力が現れていると言えるだろう。歌詞の内容は非常に抽象的で、オーソドックスなハードコアのスタイルではないが、いわゆるアート系だ。キーワードとなるのは「精神と肉体」。記憶を辿りながら紡いでいく物語はDream TheatreのメトロポリスII的なアプローチか、そういう意味ではコンセプトアルバムなのかもしれない。
かなりの洗練を感じさせる作品だけにアンダーグラウンドなハードコアへ傾倒している方からするとあまり受け入れ辛い内容であるが、Oathbreakerには地下から地上への「突き抜け方」に対する普遍的なヒントがあるはずだ。

tracklist:
1. 10:56 02:11
2. Second Son of R. 05:55
3. Being Able to Feel Nothing 07:08
4. Stay Here / Accroche-Moi 05:12
5. Needles in Your Skin 07:14
6. Immortals 08:52
7. I’m Sorry, This Is 04:14
8. Where I Live 07:01
9. Where I Leave 08:52
10. Begeerte 06:43
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