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st / ARCHIVIST (CD)

  • 2,000 20 Pt )


残念ながら活動を停止してしまったLight Bearerの中心人物AlexとGerfriedが在籍しているアトモスフェリックポストブラックArchivistの1stアルバムが到着。
「ポストブラック」とは言ったが、実際のところブラックメタル文脈の要素はそれほど多くはない。そして我々日本地下音楽に長く親しんできたリスナーにとっては彼らの音楽はそれほど新しいわけではない。空間系エフェクトの多様されたトレモロのギターリフ、美しいメロディ、壮大なスケールで展開する楽曲、ボーカルの咆哮... そう、辿り着くまでの経緯や方法論は違えど、このサウンドはとてつもなく後期envyなのである。実際のところFall Of Efrafa後期やLight Bearer時代からもenvyからの影響、リスペクトを口にしてきた彼らではあるが今度のバンドは更に日本向けのような気さえする。Deafheavenや彼らのような音楽の登場が、広く受け入れられているところをみると日本の音楽ももっと広まってもいいものと思うがやはり言語だったり文脈的な意味でマーケティングが弱いのだろうか。
1stアルバムとはいえキャリアを積んで来たメンバーだけに1曲、1曲に詰まっているものは濃厚、そして楽曲が長尺なのも相変わらずだ。平均して1曲あたり8分くらいの計算になるだろうか。1曲の中でも壮大だがアルバム全体を通しても壮大、且つ重い。#1の「Ascension」にバンドの方向性がすべて詰まっているような気もするが、アルバムを進めて行くと2000年代以降のモダンなブラックメタルに通じる箇所も多数。叙情的なメロディとアトモスフェリックな音像にブラストパートを組み合わせたフレーズなんかもあり攻撃性自体はLight Bearerよりも格段に強い。アルバムのラストスパートの美しさは感動的。
ARCHIVISTの表現しようとしていることは何なのか。Alexのことなので今回も内容はコンセプチュアル且つ彼らの思想を反映したものになっていると予想される。wikipediaによるとアーキビストとは「永久保存価値のある情報を査定、収集、整理、保存、管理し、閲覧できるよう整える専門職」とのことだ。加えて、アルバムアートワークやバンドのTシャツなどで描かれているのは宇宙飛行士(彼を囲んでいる書類や写真は離れてしまった地球の記録...だろうか)だったりすることを考えると、何やら意味深そうである。今回も音はカッコイイだけに、Light Bearerのような中途半端な終わり方だけは避けて欲しい。

tracklist:
1. Ascension 09:20
2. Escape velocity 06:05
3. Dreaming under 06:58
4. Leaving day 07:52
5. Hades 09:19
6. Tying up loose ends in the cold void of space 09:33
7. Eureka 08:01
8. 4,500 07:55


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