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東京で活動を続けるSegweiのフルアルバム、2013年作品。
以前、2008年にSquirrel FoxからリリースされたEP”Transition Via Ever-Deeper Staircase”の音源は所持していたが、個人的には全く絡みのないバンドでおそらくほとんど話したこともなかったように思うけど、とにかくそのEPが印象的だったのは覚えている。よく言われるようにRites Of Springに代表されるような80's中後期〜90's Dischordなエッセンスを強く持った音楽性やSSTレーベルのハードコアパンク達、例えばDag Nastyのようなギターリフを主軸に置いた芯のあるサウンドはあるようであんまりない強烈な存在でした。結構周辺バンドもメロディックな方面に寄るというかあからさまにここまでリフやリズムに重点おいてるバンドていなかったような気がします。
アルバム発売以前に先行で公開されていた2曲(ページの下部に貼付けている音源)が結構メロディックだったので自分の知らないうちに方向性変わったのかなーと思っていましたが失礼、これはとんでもない思い違いでした。聴いてみれば1曲目からむちゃくちゃかっこいいハードコアパンク!前述のようにDischordな匂いはそのままに音楽性をかなり広げ、それを自分達のサウンドに落とし込んで目指すところを明確に突き進んでいくバンドサウンドが素晴らしい。先行の2曲もハードな曲達の中に混じって更に良さが見えた。曲順って大事ですね!メロディやリズムもどんどん広がっていく感じします。
バンド演奏陣に対してのボーカルの入り方なんて全曲ほとんど一緒なんですけど、それが逆にSEGWEIっぽさと言えるかもしれません。ドラムとベースのリズムは激しいけどあまり前に主張してくる感じじゃなくてそれがドライブしまくるギターの音色のセクシーさを際立たせます。EPの頃よりも全体的に受ける印象はメロディックなものでしたがサウンドから伝わってくる感情はよりストイックな印象を受けました。特に80's中後期Dischord的なバンドの中でも一足先にここまでオリジナリティを確立したアルバムを作り上げたのはすごい。これは、ジャパニーズハードコアパンクの傑作が生まれたんじゃないですかね!

(以下レーベルインフォ!)
2013年4月18日、SEGWEI初のフルアルバム"SOUL DEEP"リリース!
Quantum Leapで飛躍し、Selection Pressureで淘汰圧を凌ぎ、Crossin' The Lineで一線を越え、Alpha Jerkで彼岸を抜け、Freewheelで自由になり、Netherveinで地下を這い、Scattering Of The Seedsで播種し、Deep Endで深い地点に到達して、Poison Dartsで敵を射抜き、Ubiquityで神に触れ、Hole In The Skyで探求の旅から帰還する。
より精神面に重きを置くことで、形式にとらわれない音楽の可能性を追求した全11曲42分の記録。現状否定ではなく、創造力と想像力によって、次の時代を切り開く一枚!
Not for Skin-deepers. Only for Soul-deepers!!

全てのSEGWEI作品に携わってきたエンジニア、小野寺氏との最後の作品!
BOREDOMS、THA BLUE HERB、Polaris等の重要アルバムを手掛けてきたM's Disk滝瀬氏によるマスタリング!
デジパック仕様、16pブックレットつき。
CDはSEGWEIメンバー自身によるレーベル、FELLOW TRAVELERSからの記念すべきファーストリリース!
LPはカナダのDIY PUNKレーベル、REVOLUTION WINTERからリリース!