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スウェーデンのネオクラスト/ブラッケンドバンド。
バンドの演奏はデスメタル・ブラックメタルのそれだが、音の節々からにじみ出ているオーラはハードコア。ヘヴィネスではあるがメタラーに限らず重く暗い音楽を愛する全ての人々に訴えかけるような普遍性をもっていると思うのだ。というようなレビューを昔書いていたが、今このAgrimoniaも当時よりかなり名前が知られてきたように感じるし新しい解釈を加えて考えられるようになった。
彼らはポストブラックメタル的であり、クラスト的でもあり今考えると当時からクロスオーバーを試行錯誤していたバンドのひとつだった。Fall Of Efrafa的な壮大な曲展開を持ちながらもトレモロギターリフなどはブラックメタル的だしサウンドはまるでクラストのように音が潰れまくっている。音の洪水はまるでシューゲイザーだが、シューゲイザー聴いてる人からすればふざけんなといったところだろう。Deafheavenがきれいなクロスオーバーだとすれば彼らは間違いなく汚いクロスオーバーであり、本物だ。この1stの暗黒さはDeafheavenを軽く凌駕している。
メンバーは他にもデスメタルバンド、MiasmalやSekt、Martyrdödなどハードコアシーンにも関わっている。収録曲は5曲だが、演奏時間は55分。聴いているほうも体力勝負。興味のある方は次作"Host Of The Winged"もチェック。

tracklist:
1. The Unknown Bury Me 12:47
2. The Decay 8:50
3. Scars Make Life 13:17
4. Leaves Fall Rotten 8:57
5. The Plague 11:07