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2014年の最新作だが、本作でも全く守りに入る気配がなくて笑いがこぼれてしまうくらい素晴らしいアルバムだった。前作『Paranoia』では北欧D-BEAT、ブラックメタルとメロディックデスメタル成分を配合した叙情性を全面に押し出して来たのだが、本作ではそこから更にメロディを強調してきた感がある。つまり良い意味で何も変わっていない。常に前のめりに疾走するバンドアンサンブルとボーカルに対してクサ過ぎるメロディを絶やさずに注入してくるギターがあまりに目立つ。攻撃性と叙情性をそれぞれ際立たせながら両立するという高等テク。ただのそのメロディのクサさは既に危険な領域にまで達していて、従来の半島D-BEATファンにとってはこれはセーフなのか?と心配になる展開が何度も襲ってくる。このバランスこそがMartyrdodサウンドだ。王道と邪道が混在する至極の楽曲群。

tracklist:
1. Nödkanal 03:59
2. En Jobbigt Jävel 03:03
3. Synd 03:52
4. Mer skada än nytta 03:15
5. Prästernas Tid 02:19
6. Victoria 02:10
7. Tentakler 03:03
8. Slav Manual 02:18
9. Elddop 03:58
10. Skum pä väridens hav 02:09
11. Varningens klockor 02:51
12. Steg 01:38
13. Martyren 04:41
14. Hjärnspoken 02:43