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日本初上陸、USネオクラストの1st音源。
日本好きなのか格闘技好きなのか分からないが柔道の"片羽絞"の技名からバンド名をつけている。2010年代以降に結成されたバンドのなのでシーンの中でもかなり新しいバンドの流れに位置していると言える。音楽性としては"アトモスフェリック・ブラッケンド・クラスト"であり、基本的にはクラスト、D-BEATあたりを軸にしつつポストブラックメタル、ポストロック的アプローチを随所に取り入れておりFall Of Efrafa以降の欧州ネオクラストに近い印象を受ける。
今回入荷した音源は3点あり、同じ2013年の音源だが時系列としてはセルフタイトル音源→夏ツアーテープ→秋ツアーテープの順ですこしずつバンドの音楽性に進化を感じられるのが興味深い。
セルフタイトル音源として2013年春にリリースした音源はそのなかでも最も初期の作品であり楽曲は更に前に作られたものなのだろう。聴くからにラフな音質と洗練し切っていない楽曲アレンジなどが目立つ。特にツアーテープ以降はよりドラマティックに、激情的に展開していく楽曲も本作ではメタルコア的なアプローチが残っていたりと方向性が定まりきっていない印象は否めない。しかし楽曲によっては壮大なアトモスフェリック満載のエモ曲や疾走曲も光るものはある。つまりこのアルバムは原石なのだということ。以降のツアーテープの楽曲も素晴らしいし、次のアルバムがリリースされれば一気に化ける可能性もあり得る。

tracklist:
1. Planetary Entombment 02:48
2. Struggle 04:37
3. A Bouquet Of Rotting Flowers Lining The Mass Graves Of Humanity 09:38
4. Destroyed By Ourselves 03:53
5. Buried Under The Waves Of Discontent 04:56
6. Night Terrors On The Eve Of The Winter Solstice 11:15