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西東京ハードコアGOUMの2012年発表1stアルバム。
バンドはこれまでにデモ音源、オムニバスへの参加、7インチを2011年にリリースしている。GOUMの評判は噂では聞いていたしアートワークのイメージからTragedy系なんだろうかとか期待をしていたが、それが良い方向にざっくりと裏切られた。そういった要素も感じさせるがあくまで要素の一つ、サウンドのスタイルよりも表現する行為自体の芸術性を高めていった感じというか特定のジャンルの音楽に特化しているようなサウンドではないです。His Hero Is Gone〜Tragedyも感じるし、Black Sabbathすら感じてしまうというカオスっぷり。音質音圧主義に走らないプリミティブなサウンドも好みです。 楽曲としては現実に対峙しつつ更に内面に掘り下げた歌詞と、暗く重いサウンドはまさに欧州ネオクラストを連想させる(特にドイツのFinisterreは女性ボーカルだし扱っているテーマもリンクする部分がある)が聴きどころは疾走曲ばかりでもない。もちろんRotten Apple(#6)とか疾走パートの曲は大好物だしスーパーかっこいいのだが、アルバム後半に向けてより深くなっているドューミーなパートも素晴らしい。むしろそのあたりが真骨頂って感じがします。感情叩きつけてますね。是非海外へも輸出したいくらい良いモノを持ってるバンドだと思います。 「女性とは思えない」というような表現はお前それ女性ボーカル舐め過ぎだろうというような気がするが、先ほどあげたRotten Appleの歌詞など男女問題がテーマになっている曲などはやはり女性ボーカルであるという事実を考慮せずに聞く事はできないな。

tracklist:
1.Mind Disaster
2.Live to Live
3.Creature of Circumstances
4.The Moterfetus II
5.Own Sins
6.Rotten Apple
7.Some Kind of Myself
8.Still You Say It's Safe?