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プライベートな気持ちしかないように思えるんだけど、現行の商業的なサウンドとは距離を保った、まさにインディポップ

歌詞中に「サークルK」が出てくるインディポップを聴いたのは初めてかもしれない。つまりそれくらいこのアルバムは生活に近い距離にある。でも残念ながらサークルKなんてマイナーなコンビニは日本での知名度はセブンイレブンにもファミリーマートにもローソンにも劣るのだけれど。それでも歌詞に「サークルK」が必要だったというそのEMOがあなたにはわかるだろうか?アリゾナのインディポップ、Dinersの2020年作品はそんな日常から空想の中までも無限に広がるカラフルで楽しみに満ち溢れたサウンドが広がっている。時にローファイだったりもするこのアルバムは刺激的なものではないんだけど、レコードでなんとなく回しておきたくないるような、そんな質感が溢れているのでついつい孤独のグルメみたいに「そういうので良いんだよ」という顔になってしまうのだ。刺激的なサウンドの過食症になってしまっていると感じたら、処方箋にどうぞ。プライベートな気持ちしかないように思えるんだけど、現行の商業的なサウンドとは距離を保った、まさにインディポップだよなと思うんです。

tracklist
1. Leisure World 00:55
2. Think on this Feeling 02:28
3. Learning Curve 03:40
4. Big Times 02:50
5. Cup of Coffee 02:53
6. Big Moon 01:24
7. So Blue 02:19
8. Sending My Love 00:37
9. There’s a Time 03:49
10. Spinning the Yarn 06:22
11. Phone TV World 03:32
12. “Tube Town” by Cylinder City 01:22
13. Thanks For Listening 00:50