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SvalbardのVo/GtであるSerenaさんのソロプロジェクト、Skyrimの世界観をテーマにしたブラックメタルアルバム... 何を言っているのかわからねーと思うが、本作はコロナ期、つまりUKがロックダウンしている間に制作されておりSvalbardとはまた違ったコンセプチュアルな作品であり、そしてSerena自身の癒しでもある作品であるということだ。
一般的に(とは言ってもメタルヘッズでの一般教養として)ドラゴンだのダンジョンだのRPGだのというワードが出てきた時点で、エメラルドソードにまつわる伝説(創作)を基にした作品を発表したRhapsodyというバンドを思い出さずにはいられない。ファンタジーな世界観とメロディックスピードメタルとの相性の良さを自分たちの音楽にしていったバンドは数多く存在するが、いい歳した大人が何を言っているのかとバカにされてしまうのはある程度仕方のないこと。しかし、Svalbardのインタビューでも度々ゲームからの影響を公言し、来日公演でも謎のポケモンTシャルを着用していたSerenaにとって、ゲームの世界観での音楽を制作することは、そんなバカバカしさとはちょっと違う何かがあるのかもしれないと思う。そしてその何かが重要だ。圧倒的な自由度の高いゲーム性を誇るSkyrimの世界において、何時間プレイしても奥深さが計り知れないその核は人生そのものであり、そこには何者にだってなれるし、目的は自分で決めていくもの、という真実が隠されている。ゲームに深く癒されているというSerenaのインタビューから読み取れるように、本作を制作することはただのバカメタル作を作ることとは違う、何か彼女の人生に深くかかわる作品。メロディやサウンドが美しく明るい調べを奏でており、ブラックメタルの退廃的なイメージとも違い、強靭なサウンドの中に、なにか聖なる感じがします。そう、まるで聖なる試練のように...。CDとLP、それぞれ入荷します。

tracklist:
1. Elven Sword 05:14
2. Labyrinthian 05:19
3. Wretched Abyss 06:11
4. Evenaar 05:50
5. Winterhold 03:45
6. Deathbell Harvest 06:25
7. Unrelenting Force 05:20
8. Become Ethereal 03:29