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ロゴの猫が可愛いフランスのTotem Cat Recordsリリースされた2022年作、USスラッジFISTULAと金沢のGREENMACHiNEによるスプリット12inchが到着。
あまりにも重く、そして遅〜いFISTULAは今のところ今年聴いた音源の中で体感速度では一番遅いかもしれない。ズルズルのギターリフに揺らされる体の方がバンドのグルーヴよりも前のめりになってしまうくらい、彼らの歩幅は広く遅い。その空間に漂う極悪なアンビエンスに肝がある。だだっ広いUSの土地をイメージするなら兎も角、この日本で彼らのサウンドにぴったりの空間はあるのだろうか。あるとしたら頭の中にしかない。そしてGREENMACHiNEである。前作よりも更に体感速度は速くなっている気がする今のGREENMACHiNEのロックは、FISTULAとサウンド面で共鳴しながら対極にあるという点でも素晴らしい組み合わせのスプリットだと、レコード聴いた人ならわかってくれると思う。正面から王道で突き進む「Enemie In The Mood」〜そしてお約束とも言える「Red Eye」新章(この表現であってるのか)に加え、特に「おおっ」と思うのはラストトラック「Valley Of Misfortune」だと思う。リフ含め相当にキラー。両者ともに重さや速度というものを、数字ではなく体感的な何か、に置き換えて表現しているからこそ長く聴かれる作品になると思う。
カラーの盤はパープルとブラックがありますが、どちらも200枚プレス。買うしかない。

tracklist:
1. Fistula - Ritual Possessor 06:10
2. Fistula - An Inevitable Downfall 10:10
3. Fistula - Scum Jail 05:41
4. Greenmachine - Enemie In The Mood 03:39
5. Greenmachine - Red Eye Pt.8 02:30
6. Greenmachine - Valley Of Misfortune 04:33