関連タグ: ネパール 2010年代 Deathwish Kurt Ballou

Fall Of EfrafaやLight BearerでおなじみAlerta antifascistaから2014年に放たれた新リリースはなんとネパールの激情ハードコアだ。意外過ぎる国のチョイスに加えて、本作ではConvergeのKurt Ballou先生がエンジニアを務める。この国のハードコアシーンに一体何が起きているのか!?... とは言ったものの情報を集めてみるとこのバンドのメンバーは現在New York在住であり、数年に一度しかネパールに帰る事はないそうだ。New Yorkではそれぞれが大学へ勉強しに来ていたようだが(ということはネパールでもかなりの富裕層のようにみえる)、地域のコミュニティを通してメンバーが揃い、そしてシーンの音楽ネットワークを通してAlertaのTimoやHalo Of FliesのCoryとも繋がっていったようだ。しかしそれにしてもアンダーグラウンド最大手のレーベルと繋がり、シーン最高峰とも言えるエンジニアの力を借りる事ができたのは彼らの実力は認められているということだろう。
スラッジな要素も濃厚な疾走型激情ハードコアで幕をあけるが、後半になるにつれて壮大なサウンドが顔を現してくる。メンバーもAlerta AntifascistaからリリースされているMasakariが大好きらしく、元々影響を受けていたBlack Flag等のUSハードコアはもちろん通過した上でイギリスでもヨーロッパでもアメリカでもない彼らの視点が反映されているのは面白い。

1. DHARAAP 02:55
2. MUSLO 02:05
3. CHATTYANG 02:05
4. BAYOU 03:42
5. ASEENA 06:32
6. KACHULI 08:02