関連タグ: アメリカ 激情 カオティック 1990年代 ebullition

1996年にリリースされたebullitionのコンピレーション。
In/HumanityやOrdination Of Aaronあたりが有名だが地味にCar Vs. Driver(エモ)やWellington(ドゥーム?)あたりも収録されているのが見逃せない。音楽性も幅広いがいったいどういう基準でセレクトされたバンドの組み合わせだったのだろうか。レーベルオーナーKentが30歳を目前にして制作された作品である本作、年齢的には「30歳」は決して年寄りではないが当時の若者を中心とするハードコアシーンの中では彼は既に長老クラスの年齢だったのだ。そんな状況下で自分自身の存在を彼は問い直していたという。今でも問い続けているのかもしれない。既にハードコアシーンもプロモーション合戦の様相を呈していたが、それでも彼はそこには加わろうとせずにレーベルとして、独自の道を模索していた。ebullitionのコンピレーションはその時その時のKentの考え方が大きく反映されていると言えるだろう。激しくも、暗いサウンドは、彼の迷いや孤独を映しており、混沌を極めるサウンドがここに揃っている。まさに人生。

tracklist:
1. Three Studies For A Crucifixion - Indescribable Velocity
2. Silence Equals - Prolefeed
3. In/Humanity - Beaten Words
4. Scout - I Don't Want Seconds
5. Stephen Hero - Train's Distance
6. Thumbnail - Div. 3
7. Car Vs. Driver - Me With
8. Failure Face - Pure Entertainment
9. Wellington - Fluent
10. Ipecac - Untitled
11. Lybernum - Librarian / Everyday / Confession / Intangible / Witness / Paper Bag / Closure
12. Ordination Of Aaron - With Haste And Flight In All Her Steps See Comes Walking Dawn This Way Again