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Sentient Ruin、このレーベルはアメリカのレーベルの中でも、かなりの特異点なのは間違いない。ブラッケンドなハードコア、メタルをリリースしていたけれどそのセンスは独特だ。というよりアメリカっぽくない。リリース音源もアメリカだけでなく、ジャンルも国境もクロスオーバーしまくっている。最新のブラッケンドを出したかと思ったらプリミティブなスタイルなブラックメタルをリリースしたりする。そして、ここにきて日本のFRIENDSHIPをリリースである。Daymare Recordingsより1stアルバムのリリースが決定している彼らの、これまで発表した音源を収録した編集盤テープだ。
Sentient Ruinが目をつけただけあって、FRIENDSHIPも現在の国内のバンドの中でも異質だ。どうやってレーベルが彼らを見つけたのかわからないが、ライブハウスだろうとスタジオライブだろうと自前のアンプ&キャビを積んで途方もない爆音でハードコアをプレイする。そしてインターネット上の情報も限定され、バンドが提示するイメージは常にシンプルなものに統一されていた。そしてまったく似つかわしくないバンド名。彼らの出現により少なくとも東京近辺の「爆音」に対する定義は一新されたんじゃないか?しかしながら爆音過ぎてどんな曲なのかということよりも、そのビジュアルや衝撃のほうに意識を奪われていたのも事実。こうして音源としてリリースされたものを改めて聞き返してみると、ようやくバンドの音楽性の部分に向き合うことが出来た気がする。2010年以降の若い世代の音楽は既に欧米シーンに対する極端な憧れもないように見える。ブラッケンドやパワーバイオレンス的に匂いもドゥーム、スラッジ的な匂いもするバイオレンスな新世代のバンドの登場は刺激的。1stアルバムは一体どんな音になるのか。

tracklist:
1. Jerusalem 00:32
2. T.R.Ø.Y 04:37
3. Bill Evans 02:10
4. €ompton 04:48
5. Represent 01:29
6. Bottomless Pit 03:11
7. Abuse 01:35
8. SB 01:31
9. Hype 01:34
10. Slaughterhouse 01:17
11. Law 00:38
12. El Chapo 02:45