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結成10年を迎えるミルウォーキー・ポストメタル、レーベルは今乗りに乗っているGilead Mediaと、彼らを初期からサポートしている地元Halo Of Fliesによる共同リリース。盤は限定仕様のゴールド。
タイトルは『Last Bastion of Cowardice』、直訳すると『卑怯者の最後の砦』というところ。2013年の前作『World Keeps Sinking』(沈みゆく世界)と同様、自身の音楽性も進化させながら今回も世相を反映させた救いの無い世界を描いていく。
このシーンの音楽は「音さえかっこよければいい」「楽しめればいい」という快楽主義みたいな要素より「それが何を表現しているか、提示しているのか」という要素が意味を持っている。過去作でLight BearerやPrimitive Manといったポストメタル、ドゥーム勢とのスプリットを経て重厚、荘厳な表現により一層磨きがかかっており、バンドとしては初期から音楽性を進化させながら積み上げてきた彼らのサウンドの完成系、もっとも美しい形なのではないか。ディストピア、つまりこの現実を極上のヘヴィサウンドで表現しきった彼らの最新作を是非体感してほしい。

Tracklist:
1. The Origin Of Flames
2. Godsend
3. The Devil In Exile
4. Slave To A Scorched Earth
5. Their Blood Was Always Mine
6. Never Turn Your Back On The Dead
7. Extinction Verse
8. Last Bastion of Cowardice
9. Our Place In The Dirt
10. Rotting Days