関連タグ: 2010年代 アメリカ ブラッケンド 重低音

USハードコア、All Pigs Must Dieの2017年最新作が遂に入荷!!
Converge,Trap Them,American Nightmare等さまざまなバンドのメンバーから成るこのバンドは過去2枚のアルバム『God Is War』(2011年)、『Nothing Violates This Nature』(2013年)を発表。アンダーグラウンドシーンのブラッケンド化のムーブメントも相まって各方面から大きな支持を得るに至った。本作ではアルバム冒頭からこれまで以上にAPMD節のブルータル、ダーク、ヘヴィなアルバムで思わず笑みがこぼれた。
しかし何も変わってないかと言われればそんなことはない。前作まではブラッケンドな文脈で語っていたが、どうやら本作はそういう視点から語るものではないらしい。中盤以降よりストーナーなギターリフが前面に出てきている。さまざまタイプのリフが繰り出され時にはロックロールに、時にはドゥームに、叙情的なメロディへと変化していく。もちろん野生的で残虐さの極地を求めるリスナーも多いかと思うが、彼らが今回表現しようとしているのはそういうものではなくもっと豊かな感情なのだ。これにはTrap Themのギタリスト、Brian Izziの功績が大きい。このバンドサウンドの変化については「言葉なんかで説明しねえ、聴け!」というようなバンドのスタンスが見え隠れするが、彼らが本作でも「ヘヴィさとは何か」、音質でも音量でもない音の重さの概念に挑戦していることは間違いない。

Tracklist
1 Hostage Animal
2 A Caustic Vision
3 Meditation of Violence
4 Slave Morality
5 End Without End
6 Blood Wet Teeth
7 Moral Purge
8 Cruelty Incarnate
9 The Whip
10 Heathen Reign