関連タグ: 2020年代 2022 US フィラデルフィア アフロパンク

2022年後半にアナログリリース、ということ以外なにもわからない状態ですが入荷元にオーダーして枚数確保しました。
注目すべきSoul Gloのアルバムがようやく完成した模様。前作も相当に衝撃的だったが、本作がどうなるのかとても楽しみにです。以下のテキストはリリースインフォより拝借。手元に到着する日はだいぶ先になるので、予約時はご注意ください。

-----
2020年12月下旬、Soul Gloは完成されてない倉庫にこもり、来るべきフルレングス『Diaspora Problems』のためのドラム音色を探し始めているところだった。彼らはEpitaph Recordsと交渉することを受け入れ始めたばかりで、他のレコード会社に売り込むことを検討する段階にすら至っていなかったため、Epitaph Recordsと契約する可能性が高いと判断していた。Epitaphと仕事をすることは、バンドが望み得る最良のシナリオであったが、彼らは同時に、このレーベルが自分たちが何をしようとしているのかを理解しているのかどうか疑問に思っていた。

2016年から2021年にかけて、Soul Gloは『Diaspora Problems』のコンセプト立案とプロデュースを単独で行った。デモとトラッキングのプロセスは、バンドのベーシストGGとエンジニア/親しい友人であるエヴァン・バーナードが担当。最終的なトラックは、2021年の夏の最も暑い時期に、その同じ未完成の倉庫とバンドの練習スペースで録音された。

テーマ的には、『Diaspora Problems』は、Soul Gloが現在置かれている状況をシンプルに分析している。良くも悪くも、彼らの未来に向かって飛躍する態勢にあり、コミュニケーションするための人生経験と学んだ教訓しかなく、頼るべきはお互いだけである、というものだ。リリックでは、音楽業界を初めて経験する人たちの目を通して、音楽業界の現状を分析している。それ以外にも、アーティストや個人の自信喪失や自己嫌悪、大人になってからしか解決できない過去のトラウマ、経済的不安定とそれがアーティストに与える影響、制度や国家による暴力の影響、バンドが結成以前から耐えてきたそれぞれの闘いを通じてSoul Gloに与えたコミュニティの力などのコンセプトが探求されています。

『Diaspora Problems』は、Soul Gloの明るい未来の始まりに過ぎず、バンドの音楽的な可能性を予感させるものでもある。ハードコア・パンクは、より多くの人々がこのジャンルの中に自分たちの居場所と自分たちの生活体験を表現する場所を見いだし、音の革命の崖っぷちに立たされているのである。より多くの人々が文化的なアイデンティティを注入し、世界中のパンクロッカーや同好の士によってこれまで聞かれなかった、あるいは過小評価されていた物語を提供するようになるでしょう。『Diaspora Problems』は、このような唯一のアルバムになることを目指すのではなく、ロック・ミュージックの新しい夜明けを告げる多くの作品のひとつなのだ。
-----

先行トラックのMVが公開されてます。SESSIONオマージュなのだが、ある意味で成功へと掻き立てられるプレッシャーの中で自身を自虐的に扱っているとも言える。Soul Gloは先人たちのHIPHOPのように、成り上がり栄光を掴むべく計画を立てている。だがそれは、自身の欲望のためではなく、彼らの表現で過去から一貫してきたニガーの宿命に対峙するということでもある、ということを念頭に置きつつ、このゆっくりと死に向かう日本で我々リスナーは彼らから何を感じ取るのか。興味ありますね。

tracklist:
1. Gold Chain Punk (whogonbeatmyass?)
2. Coming Correct Is Cheaper
3. Thumbsucker
4. Fucked Up If True
5. Jump!! (Or Get Jumped!!!)((by the future))
6. Driponomics (feat. Mother Maryrose)
7. (Five Years And) My Family
8. The Thangs I Carry (feat. BEARCAT)
9. We Wants Revenge
10. John J (feat. Kathryn Edwards and Zula Wildheart)
11. GODBLESSYALLREALGOOD
12. Spiritual Level Of Gang Shit (feat. McKinley Dixon and Lojii)