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Interview with GUEVNNA(2015)

新作EP『Conspiracies』を発表した国内ストーナーロックの最注目バンド、GUEVNNA。2枚のスプリットとオムニバスへの参加、海外フェスへの出演等を経て、フランスのAguirreジャパンツアーも目前に彼らのサウンドには変化が生まれ始めている。今まさに注目を集めつつあるバンドへ直撃インタビュー。(都内某所)
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Q:本日よろしくお願いいたします。さっそくですが結成はいつだったんですか?

Ryo: 2011年ってこないだ答えていたから…2011年です。(先日公開されたペキンパーのインタビューより)

Q:どういう流れでGUEVNNAが生まれたかっていうのは是非知りたいところです。

Ryo:僕がBongzillaが好きで、もっと言うとBongzillaの『Gateway』(2002年)っていうアルバムあとIron Monkeyの1st,2ndも凄く好きだったんですよ。そういう感じでやりたいなと思って結成しました。

Q: なるほど…メンバーはどういう感じで集まったのですか?

Ryo: ギターのRaizoは、僕が昔デスメタルのようなデスコアのようなバンドをやっていたときに、彼がやっていたスラッシュメタルのバンドとタイバンして、その時かその後の何処かでMelvinsのTシャツを着ていたのを覚えていて。で、所謂スラッジやそういうジャンルで新たにメンバー探すのも大変なので…だからバンドメンバーを集めるときに「あいつはMelvins着ていたから、大丈夫だろう」と、そういう感じで声かけたら「いいっすよ」と。Komiも…あれ、誰経由だっけ?

Komi: 俺が昔やってたデスコアというかデスメタルバンドのギタリストが高校の友達で、彼がRyoと一緒にバンドをやっていたんですよ。俺は出会った当時はデスコアバンドのボーカルで、バンドをやるために東京出てきて、でもやめちゃってフリーになって。そのときにRyoと出会ったんだけど、俺まだ18歳とかで…。

Ryo: そんな昔か!!

Komi: それで「何が好きなの?」って話になったときに、「俺はドゥームが一番好きです」って話をしたら凄く喰いついて来て。

Ryo: 若いのにドゥームが好きとかね….まぁ、その時は俺も若かったけどな!(必死に訴える)

komi: もう7年くらい前。そこで知り合って、そのあと一瞬バンドを一緒にやったり…。

Ryo: で、ドラムだけ見つからなくてメン募を出そうということになったんですが、よくメン募で見る「影響受けたバンドを羅列し過ぎてよくわかんなくなっている募集」ってあるじゃないですか。「影響受けたバンドはslipknotとArch EnemyとDeftonesとレッチリとNirvanaです!」みたいな笑。どれだよ!!という。それは良くないと思ったから、もうシンプルに「BONGZILLAとIRON MONKEYが好きです」と。そしたら一週間も経たずに連絡が来たんですよ。それが初代ドラムです。デモとAguirreとのスプリットを録音した時は彼で。

Q: 初期GUEVNNAは四人編成だったんですよね。

Ryo: つい最近まで、去年までは4人です。ドラムが今のTemi(ex-屍、現Vektor, Miasma Death, Unholy Grave(support))になって、Inside CharmerとかVeiyadraやってるGOちゃんが入ってツインギター編成に。

Q: 豪華メンバーですね。

Ryo: 元「棺桶」のバンドに、元「屍」のメンツが入るという高度なギャグをかましているんですが、誰も突っ込まない笑。
Temi加入経緯は、バンドはEPのレコーディングとか先日デンマークのフェスへの出演も決まってたんですけど、前のドラム(初代とは別) はもう辞めることが決まっていてどうしようとなっていた時で。ちょうどENDONのリリースパーティーが新大久保のアースダムであったんですけど、そこにTemiも居て、俺が「ドラム、誰か紹介してよ」って話してたら「俺やるわ!」って言われて。「いやいや、あなたやる訳ないでしょ」って笑。20回くらい「本当にやるの?」って聞いても「やるよ」って言うから、じゃあ大丈夫かってなって。その時彼は凄く酔っぱらっていてノリで決めたらしいんですけど笑。



Q: 今までの音源はスプリット2枚とオムニバス1枚と、そして今回の単独EPということですか?

Ryo: あと2012年にデモを出したんですけど、あれはもうスタジオ1発録で自主CDRで出した程度のものなので。

Q: 僕としては「何故いまストーナーなのか!?」というのは聞いておきたいと思っていて。メンバー間での共通意識のようなものはあるのでしょうか?皆さん色々な活動をしてきたけど、そこからストーナー側に来たわけじゃないですか。その当たりの意図というか想いというか。

Ryo: やっぱり初期は、BONGZILLAとIRON MONKEYが好きでそういう感じの曲をやってきていたんですけど、スプリットの2枚を経て、単独音源を出すってなったときに、「自分達なりのロックをやりたい」という気持ちが出来て。だから「ストーナーをやりたい」ということではなくて、「自分達なりのロックンロールをやってこうなりました」という感じです。だってストーナーと言われているものって結局ロックじゃないですか。結果としてロックになったなという。

Q: 他のメンバーの方も、やっぱり「ロック」というのはキーワードになっているのですか?

Komi: そうですね。元々みんなが毎日デスメタルのTシャツ着たりとか、エクストリームな音楽ばかり聞くというより、もっとロック寄りな音楽も好きだし。逆にGUEVNNAが呼ばれるライブにはもっとアングラでエクストリームな音楽をやっている人達がいるので、激しくしないと皆聞いてくれないんじゃないかとか、そう思ったこともあったけど。

Ryo: 今回単独音源のタイミングだったから、そこで取捨選択があって。「圧殺重低音」とか「極重」とか、そういうのがやりたいかというとそうでもない。ものすごい重低音でヘイトなマイナスなパワーを極限まで発散したいとか、そういう歌詞でも無いし。そういうバンドじゃないんだから、そこにこだわる必要もないだろうと。

Q: それが今回の単独音源の『ロック感』に繋がっているんですね。スプリット時の音源より変化を感じましたが、意図的なものであったと。

Komi: かなり意図的ですね。ベースとか重低音的なところも押さえているし。

Ryo: ライブの時のベースアンプのツマミっていくつ?

Komi: 俺は…2か3くらい。10がMAXだとして。

Ryo: 低音が出過ぎないようにするというか、リフがちゃんと聞こえるようにする。前回までは音圧バキバキにして…何も考えていなかったんだけど。今回色々考えた結果がこの音源。



Q: アートワークとか意味深だなと思っていたんですけど、歌詞も解説もなかったからアレはどういう意味だったのかなと思っていたんですが。

Ryo: 歌詞とアートワークに関しては… このバンドはスプリットとかは別に良いんですけど、単独音源に関してはとにかくアートワークにこだわりたいんですよ。アートワークで出来るだけアウトプットして、表現する代わりに歌詞は載せなくてもいいんじゃないかと考えてまして。そこで歌詞を載せちゃうと、100%説明みたいになっちゃうというか。多少難解であったとしても。そこまでする必要があるのかなと。映画とか小説とか、謎が残るほうが好きなので。例えば自分の好きなバンドが歌詞を掲載していなかったとしても、「なんで載せてくれないんだよ!」とは思わないし、「ここはきっとこういうこと言ってるんだろうな」とか、「たぶんこんな感じなんだろうな」とかそういうふうに自分で解釈するのが楽しいところでもあるんです。

Q: ではあのアートワークは1曲1曲、そしてアルバム全体のコンセプトを表現している。

Ryo: そうですね。「Conspiracies」っていうタイトルがあって4曲で起承転結、その一場面一場面をタイトルとアートワークで表現している。

Q: Devriさん(facebook/twitter)は何者なんですか?

Ryo: 俺、大阪って伝えてたかもしれないけど京都の人です。メタル系のフライヤーとかロゴを書いている人で、彼女の厳ついアートワークは見たことがあったんだけど、何かで彼女の書いたデッサンというか下書きみたいなものを見たら凄く良くって。まず最初にTシャツのアートワークをしてもらって、やはり素敵な仕上がりだったので今回は音源でお願いしたと。メタル系の絵で知名度がある人がこういうのを描いてくれるというのもすごく面白いと思いました。

Q: 単独のEPの発表が終わって次はアルバムということですが、アルバムの曲はもう作り始めているのですか?

Ryo: もう曲は作り始めてます。来年2,3月くらいにレコーディング予定。コンセプトとしては、EPから繋がってます。あまり説明はしたくないのですが漠然とした時間軸としてはEPは夜から深夜までの間だったので、1stアルバムは深夜から夜明けまでの間の話。EPから通してアルバムを聞ける流れにしようと思っています。

Q: Bongzillaみたいに、吸いながら録音する感じですか?

Ryo & Komi: 全く吸わないですね!

Q: そういえばペキンパーにはGUEVNNAのインタビューは無かったですね。Zothique(※メンバーがGUEVNNAの海外フェス出演にサポートギターで参加していた)のインタビューとか面白くて、ハードコアの思想面との距離感もわかったし。Sludge,Doom,Stoner系のバンドの考え方というか。もっとロックというか。GUEVNNAもそんな感じなのかなとは思ってるんですが。

Ryo: 俺もハードコアで好きなバンドはいますけど、根っこの部分に関してはあまりわかってなくて…うちのバンドでちゃんとハードコア聴いてるのってTemiぐらい?

Komi: ギターのRaizoはカモメカモメとかメロコアとか。俺は高校生のときにCoffinsとか聴いてて、メタル系。あと周りはニュースクールとか、髪型もエモヘアーだったり。自分は入りはホワイトストライプとかロック系だったし。

Q: 初期衝動って好きですか?芸術についての話です。

Ryo: あんまり興味ないですね。「1stアルバムが初期衝動に溢れていて一番良い」とか、「デモが一番良い」みたいな好みがそんなにない。

Q: なるほど。そこが音楽に反映されてると思いますね。音を聴いて大人だと思いましたし。Detrytusのインタビューでも同じようなことを僕は質問しているんですが、やはりGUEVNNAも「極端な方向に走るのではない音楽」を作っているなと感じたので。

Ryo: 好きなバンドのアルバムとかも、1stよりも色々経て3rdあたりで完成してる感じのが好きですね。

Komi: 初期衝動って何ですかね。僕も極端に重いものとか、速いものとか、激しいものとか聴いてきたけど結局「ロック」に辿り着いたというか。そのかっこよさというか。

Ryo: そう、結局そこなんだよ。今回のEPもエクストリームであることにGUEVNNAとしては重きを置いていないんです。僕は多分、自分の中でパラメーターみたいな基準があって、「ヘヴィさはこれくらいだな」とか「うるささはこれくらいだな」とか、それはバンドとかEPとか曲のなかでのパラーメータであって、それの中でバランスをうまく取りながら良いものを作っていくという感じで考えている。

Komi: ドゥーム聴き始めた時は、自分で曲作ろうとしたときに30分の曲作りたい!とか思いましたけど、それを演奏をする上でとか、聴く上でとか考えると、やっぱり自分でも飛ばして聴いちゃったりするし。

Ryo: わかる笑

Q: 俺としては極端じゃないことをやっている人達の格好良さというのも拡げたいと思ってます。バランスの構成美、そういうのもあって良いですよね。

Ryo: 例えば、エクストリームなことをやって評価されると、その部分でしか評価されないことが多い。僕らもとにかく「ヘヴィ!」とだけ言われたり…僕としては前回のスプリットもキャッチーに作ったつもりだったんですけど、聴いてみたらやっぱり音圧バッキバキになってしまっていて。「もうやめよう!」って思いました。

Komi: 「ヘヴィ」と言われること自体は嫌ではなく、純粋に嬉しいですけどそっちにいきすぎちゃうと。

Ryo: 考え方がポーザーなのかもしれないけれど、早く成熟したい。男としては尖っていたいけど、音楽としては丸くなりたい笑

Q: Bongzillaがルーツバンドということではありましたが、GUEVNNAは吸いまくる感じではないですよね。

Ryo: Bongzillaは本当に心からハッパを愛していて…サザエさんの中島くんみたいな「磯野〜野球やろうぜ」的なナチュラルなノリですからね。

Q: ツアーで共演したんですよね?

Ryo: ツアーではなく、単発のフェスですね。デンマークのDIYのドゥーム/ハードロック系フェス。1バンド1時間設定で長いフェスでした。

Komi: 僕らが出演する日、一番手がGUEVNNAで大トリがBongzillaだったんですよ。

Ryo: 普通は前座は短い時間でやって、トリはたっぷり時間があって、という感じだけど、あのフェスに関しては皆平等に1時間だった。

Q:GUEVNNAも1時間やったんですか?

Ryo: 1時間もらってたけどGUEVNNAも新編成になって日も浅かったので、実質35分くらいかな。持って行った音源もほぼ売れたし。ライブ終わった後に皆買っていってくれたのは嬉しかった。

Komi: メインステージ一番手だったから音だしから始めて…だんだん人が入ってくる感じ。1曲目終わるくらいには結構客も入っていましたね。

Ryo: 主催者のほうもしっかりしていて、出演全バンドをちゃんと紹介するブックレットを作ってくれていて、それを見て興味持って見に来てくれた人もいたし。ボランティアのスタッフも沢山いて、とてもアットホームだしホスピタリティもしっかりしている。結果的にウチらみたいな前座バンドにも手厚くしてくれて…本当に出演して良かったなと思いました。

Q: それはどういう経緯で出演することになったんですか?

Ryo: 元々主催者とは僕がCoffinsに在籍していた時代から付き合いがあって、去年のAguirreとのEUツアーもデンマークで世話になっていて。それでこちらから出たいと打診したら「是非!」と。そのときはまだそのフェスにBongzillaの出演は決まってなかったんですけど。しばらくしたらBongzillaが再結成してEUツアーすることになって…そのフェスの日だけツアー日程があいていたんですよ。「これはもしや?」と思って「ひょっとしてBongzilla出る?」って聞いたら「…実は出る」と、「よっしゃ来た!」と。
僕らの予定は、フェスが四日間あるうちの初日の夜に到着して、1日目を見て、2日目を見て、最終日の昼に飛行機で帰るという予定だったんで最終日にBongzillaが出演だったら見れなかったんですけどね。

Komi: 結構ラッキーが重なって。ウチらが出番で演奏中にちょうどBongzillaが現地入りするタイミングで。ちょうど見てくれて。終わったあとにうちらのほうに来てくれて「すげぇ良かったよ!」と言ってくれて、それでちょっと交流したりして。

Ryo: あの瞬間にちょうど俺その場に居なくて、メンバーにBongzilla来てると教えてもらって。あの時の俺のテンションはやばかったよね。

Komi: みんなが振り向くくらいの大声で「マジで!!!!????」って。

Ryo: 僕らにとってはヘヴィメタルバンドで例えるなら、Judas Priestがライブを見てくれてJudas Priestのほうから「良かったよ」と言ってくれるというくらいの大事件ですよ。

Komi: 一生の思い出にしたい。

Ryo: 本当に良かった。主催者も素晴らしい人柄だったしね。

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Q: 海外と日本のシーンの差みたいなものも、聞きたいなと思っていたんですよ。行動力の差?GUEVNNAはAlerta AntifascistaのDEATH FESTにも出演していたじゃないですか。

Ryo: あれはもうAguirreのEUツアーを組んでいたプロモーター任せだったんですけど。アンダーグラウンドシーンの話をするなら3時間くらいは語れますけど。

Q: いっちゃいますか。


>> #2/3 国内外アンダーグラウンドシーンの話へと続く。

(interviewed by Akihito.Mizutani from 3LA)

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