関連タグ: アメリカ ポストメタル 哲学 インダストリアル ダーク カリフォルニア 2010年代 Flenser Records

※CDR化/mp3化の対象外音源です。
CAのポストメタルデュオの2014年発表の2ndアルバム。
2人組のポストメタル、とは言ってもその表現している内容はかなり複雑なものだ。実験精神と芸術的センスを見事に両立している。ノイズ、ドローン、アンビエント的要素も強いサウンドは一言で言い表すことは決してできないがエクストリームミュージックの新たな可能性を開こうとしているという点ではこの上なく「ポストメタルしている」と言うことができるだろう。
Track.1,2では激しくまずは自分たちの精神がメタルであるというところを見せつけるがごとくの轟音を叩きつけるが、3.4と続く楽曲ではまるで別の世界へと連れていく。静寂の中時を刻むドラムのビートは無機質でありながらどこか生々しく、怖い。アルバム全体もコンセプチュアルな作りになっているようで、そのテーマは人間の内面へと向かう。人の精神と肉体、内側にある弱さ、嫉妬、矛盾、恐怖、そういったものを音で表現していく哲学者のストイシズムを表現したかのようなアルバムだ。激しく叫ぶボーカルはエモーショナルではあるが、ビートやノイズはインダストリアルなサウンドでトリップ感もあるがひたすらにダーク。救いはない。

tracklist:
1. Corpse Museum 04:01
2. Apollo Beneath The Whip 02:15
3. Stranger, Fill This Hole In Me 03:33
4. Bankrupt 03:11
5. A Glass Cage For An Animal 01:32
6. A Tax 03:33
7. Flies 03:47
8. Convalescence 03:42
9. Machine Of Confusion 02:16
10. Swallow 02:39
11. Apologies 04:50