2013年の大注目盤、Light Bearerの2ndが遂にリリースされた!
とは言っても音源完成時に正式なリリース日すら決まっていない状態にも関わらずバンドからフリーで音源が公開されているので既に聴いている人が多数だと思います。本作のレコーディング前にも制作費を集めるためにTシャツを販売したりしており、制作の経過をFacebook等でこまめに発信していたりしていたのでサポーターと一緒に作り上げているっていう感覚を覚えました。そういうの良いですよね。次の音源でもファンの方で録音してもらった声を集めて使おうと考えていたりとファン参加型のバンド運営が特徴的です。
前作LapsusでFall Of Efrafaの後期で見せていた世界観を見事なまでに昇華し各地から大絶賛を得ることになりましたが、それはネオクラスト=ポストメタルの文脈の流れを繋げた功績も大きかったものと思います。後続のバンド達にも道を開いたことでしょう。その後のNorthlessとのスプリットも素晴らしくますます本作への期待は高まるばかりだったのですが、やはりその期待に応えてくるあたりLight Bearerのクリエイティブ魂を感じずにはいられません。
インタビューなどでは前作はまだバンドとして固まっていなかったようなことを言っていましたが(それでも十分サウンドはまとまっていた)本作ではさらにグルーヴを増した音の塊をぶつけてきます。Lapsusの時点で本作Shilver tongueの構想はほとんど決まっていたようでサウンド、アートワーク、歌詞を通して表現される世界は宗教がかっているためちゃんと理解するには欧米の宗教観を理解しないと無理なような気もするが荘厳な雰囲気と張りつめた緊張感の織りなす圧倒的な完成度は前作を凌いでいる!
オーケストラ的に導入されたストリングスやゲストボーカルも良い仕事をしていてアルバムに華を添えていく。特に『Clarus』の流れからの後半戦、『Agressor And Usurper』は素晴らしいし『Agressor And Usurper』の頂点に向かって駆け上がっていく無敵感が言葉では言い表せないカタルシス。前作Lapsusで注目を浴びたバンドが本作を持ってその地位を確固たるものにする瞬間を見たような気がします。間違いなくポストメタルの傑作誕生でしょう。
レーベルから以前、日本ツアーサポートしてくれるところないかというような事を聞かれて某レーベルを紹介したこともあるんですが、日本に呼ぶような動きがあったら是非サポートしたいですね!生で観てみたい!
また、今回の作品で気に入った方がいれば名盤1st『Lapsus』やNorthLessとのsplit、T-Shirtsなんかもあるので是非チェックしてみてください。
tracklist:
1. Beautiful Is This Burden 18:18
2. Amalgam 11:11
3. Matriarch 11:11
4. Clarus 2:36
5. Agressor And Usurper 16:52
6. Silver Tongue 19:40
