フランスのYear Of No Lightが2006年リリースの1stをボーナストラックを追加し2枚組仕様で2012年に再発。
バンド自体は2001年に結成されたが、メンバーのサイドプロジェクト的ポジションだったためあまり積極的な活動されずに、最初のデモ音源(2004年)まではメンバーが流動的だったようだ。
ポストロック、スラッジ、ドューム、アンビエント、シューゲイズ、ポストメタル・・・様々な言い方があるがLight BearerやCult Of Luna,ISISなどのように叙情的かつ深淵な精神世界の底辺へと潜航していく壮大な音世界。それはもはや一言では言い表せない音楽性でありシーンに新たな可能性を提示しようとしている。そんな姿勢こそポストメタルと呼ぶに相応しいのではなかろうか。
編成はドラム、ベースにトリプルギター、そして各メンバーがそれぞれキーボードやパーカッションやら変な機材やらを兼任しておりサウンドはかなり重厚。本作"Nord"では図太いスクリームで感情をぶちまけているボーカルがいる。(2ndでは消える)
フランスのバンドは激情にしろブラックメタルにせよ、暗黒メロディを奏でさせると素晴らしいものがある。狂気と美しさの二面性といいますか。特に近年盛り上がっているネオクラストかたのポストメタル勢とも共振するサウンドでしたのでずっと入荷したいな〜と思いつつも値段が高いので躊躇しておりました。しかしもう我慢できないので入荷にいたりました。もう何も怖くない。
というわけでそれまでサイドプロジェクト的だったバンドも本作"Nord"により全貌を表しシーンに衝撃を与える事になり、多くのリスナーから賞賛されシーンの最前線へと躍り出て行きます。その後は大きなフェスに出演したり、NadjaやFear Falls Burningとも絡んだり絡まなかったりしながら現在も活動中。
tracklist:
1-1. Sélénite
1-2. L'Angoisse Du Veilleur De Nuit D'Autoroute Les Soirs D'Alarme À Accident
1-3. Traversée
1-4. Librium
1-5. Les Mains De L'Empereur
1-6. Tu As Fait De Moi Un Homme Meilleur
1-7. Somnambule
1-8. Prosodia
1-9. Par Économie Pendant La Crise On Éteint La Lumière Au Bout Du Tunnel
1-10. La Bouche De Vitus Bering
2-1. Cimmeria
2-2. Le Rire Mauvais Des Enfants Sages
2-3. Metanoia
2-4. Ils Te Feront Payer Tes Crimes En Monnaie De Cauchemar
2-5. Adoration
2-6. Qu'Importe Qu'Ils Me Haïssent, Pourvu Qu'Ils Me Craignent
2-7. Disorder
2-8. Les Mains De Nadja
2-9. Ils Avaient Des Visages D'Anges Et Des Fusils Automatiques
2-10.1. The Golden Horn Of The Moon (Studio Version)
2-10.2. The Figurehead