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1990年代が終わり、新しい時代が幕をあけた2000年にリリースされたOrchidの10インチ、何度目かの再プレスはBlack + Yellow盤で美しい1枚。ちょうど1999年の『Chaos Is Me』と2001年の『Gatefold』の過渡期にあたる作品でCD音源では1stとの編集盤に収録されているが、時代を超えて聞かれ続けるクラシックなので単体作品として重要だ。当時の彼らの戦いは、無理解や馴れ合いとの戦いであると同時に、新しく生まれているEMOのシーンを切り開いていくという戦いでもあった。そのためサウンド面でも楽曲のテーマとしても、ある意味においてはハードコア史の過去を否定し、自分たちの時代の到来を宣言している。知的でありながら、バイオレンス、エモーショナル、クラシカル。ハードコアのお手本を模倣するという行為には、何のストラグルもないのだ。EMOを燃焼せよ。

Tracklist:
A1.Destination: Blood!
A2.To Praise Prosthesis
A3.Lights Out
A4.Anna Karina
A5.I Am Nietzche
A6.Victory Is Ours
B1.Don't Rat Out Your Friends
B2.Black Hills
B3.Snow Delay At The Frankfurt School
B4....And The Cat Turned To Smoke