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アメリカとフランスのバンドが集った重低音激情3wayスプリット。
それぞれのバンドが重く激しい曲(いずれも新曲)を持ち寄ってはいるが、それぞれの特色がハッキリでていて面白い。まずアメリカのBone Danceだが、こちらはBirds And RowやLoma Prietaなんかともツアーをしており既に名前はチェック済みの方が多いとは思うがあまり日本のレコ屋では名前を見かけない。
重低音激情といってもエモさは薄くResurrectionistのようなスラッジをサウンドはそのままに高速にしたようなプログレッシブさ全開のダークハードコアでかなりかっこいい。一方のDIVIVERもアメリカのバンドで、こちらはどちらかというとメタルコアなどに近いだろうか。比較的スピードを押さえグルーブで重さを出してくる感じだ。
僕が期待していたのはもちろんフランスのPLEBEIAN GRANDSTANDでこちらは"Woe is ME","Woe is You"という2曲だが、見事に期待以上のカオティックサウンドを叩き付けてくれたので大満足の一枚となった。
ギターサウンドもより深みを増してダークかつ哀愁メロディを紡ぎ出しているし、ドラムのハイテンションなビートも健在。重低音、確かに数字的にも低音だが曲全体が放つ陰のオーラが更にその重低音感を増幅させる。前作のLPよりも表現の幅が広がり、Neurosisやポストメタル的テイストを若干含み出したという感じだろうか。
しかしまぁ相変わらずの狂いっぷりで嬉しいが2曲だけというのも寂しい。やっぱりPLEBEIAN GRANDSTANDの新作をがっつりフルで聴きたい。