(※レビューは初回入荷時のもの)
遂に入荷した2011年大推薦盤、ドイツのAlpinistとクリーブランドのMasakariのスプリット!!
2011年8月のリリース後今まさに両者はアメリカとヨーロッパツアーを敢行中で、各地のキッズ達を沸かしているに違いないが、異なる国で発展したネオクラスト・バンドがここまで異なる進化をしていながらアンダーグランドで繋がっていたもの興味深い。
共同リリースしているレーベル主、TimoとCoryはシーンの中ではかなり信頼を置かれている重要人物でFall Of Efrafa関連やネオクラストシーンのバンドを輩出してきた実績もある。このスプリットでアメリカ・ヨーロッパでのシーンに一石を投じるつもりだろう。
UKやスペインのネオクラストをサポートしてきたAlerta Antifascista RecordsとUSネオクラスト勢をサポートしてきたHalo Of Flies両レーベルが新世代としてシーンに台頭してきたAlpinist,Masakariを国境を越えて共同リリースって胸熱すぎるだろう…。
前置きが長くなってしまったが、二匹の荒ぶる馬がデザインされたジャケットさらに内ジャケには…。かなり意味深だ。
Alpinistは2nd以降の流れから大きく変わってはいないが、より楽曲がタイトかつドラマティックになっており7曲をまるで一本の映画のように聴かせる。
ダークかつ激しいテンションで押し捲るだけではなく、起承転結をきっちりつけてくるしもう完全にFall Of EfrafaやEkkaiaのフォロワーからは脱却している。
一方のMasakariだがこちらも前作Prohpet Feeds同様His hero Is Gone,Tradegy系の重低音かつ激情な感じ…かと思いきや曲を聴き進めていくとこれまでと圧倒的にメロディが前に出てくるようになっているのがわかる。
なおかつ破壊力は増しまくっているので、このスプリットに賭ける気合が尋常でないことがばっちり伝わってきます。
両者ネオクラストバンドとしての位置づけはあるものの、ルーツにしているバンドが全く異なる。しかしそれぞれ独自の進化の道を見つけ、この音源でそれを存分に発揮していると思う。
個人的にもすごく期待していたのですが、その期待を遥かに上回るクオリティ!
新世代として既に注目を浴び始めている両者だが、今後さらに彼らのフォロワーが生まれシーンを加速させるに違いない。
tracklist:
A1. Alpinist – Abgerichtet
A2. Alpinist – Subjection
A3. Alpinist – Steps
A4. Alpinist – Postmodern Problems
A5. Alpinist – Unwanted Encore
A6. Alpinist – Quelle Valeur Reste
B1. Masakari – XVII. The Obscene Underbelly
B2. Masakari – XIX. Void Manufacturing
B3. Masakari – XVII. Sleep
B4. Masakari – XXII. Q. Culture A. Resist
B5. Masakari – XXIV. Trapped In The Mold
B6. Masakari – XXI. Progress
B7. Masakari – XXIII. Hexenhammer
B8. Masakari – XX. Modulation
