関連タグ: 2010年代 US Milwaukee Zegema Beach Records Skramz BEST OF 2019 2019

気候変動Skramz、snagの2019年作が遂に到着。現行激情シーンに共鳴する自由さのあるムードの音の中にも、今世界で起こっている様々な問題、そしてそれに正面から対峙せず斜めから向かい合う彼らの音には、虚無感が漂う。とは言っても悲観的な叫びをぶちまけるだけの子供の音楽ではない。乾いた美しいギターの音色と、これまでのハードコアルーツとは別のところから湧き上がってきた表現を詰め込んだ楽曲たちのサウンドはとてつもなくカラフル。インスト曲を挿入しながら展開していくアルバムの流れがあり、そしてアルバムの最後を美しい1曲で締めくくるのも素晴らしい。今の世界、絶望を叫ぶだけなら簡単。希望をどう表現するのかが一番難しい。自分がどこから来てどこへ向かうのか、どこかで間違ってしまっているんじゃないのかっていう問いがある。間違いなくエモリバイバルを通過した上で鳴らされる今のScreamoだ。

tracklist:
1. Flowers in the Springtime (for David Buckel) 03:00
2. Fire Escape 03:30
3. Foam Cup pt. II 02:33
4. The Only Rational Response 02:05
5. Morning 01:33
6. Colony Collapse 02:36
7. i n t o t h e f o r e s t 01:10
8. Hunger Stone 02:55
9. Waiting (We'll Starve) 05:28