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2016年にリリースされたAccidenteの『Pulso』はずっとソールドしたままになっていたんですが新作リリースのタイミングで再プレス盤も入荷しました。
シンプルなバンド編成、シンプルな演奏、シンプルなメロディ、コーラスなんだけど、往年のメロディックなアナーコパンク達を彷彿させる突き抜けた乾いたサウンドと、哀愁と湿り気のある旋律とハーモニクスで構成された彼ら/彼女たちの楽曲たちには不思議な響きがあって、王道ながらAccidente節がガッチリ確立されている。メロディックパンクというのはそのキャッチーさからポップパンク的に捉えることも出来るんだけど、Accidenteのメッセージには怒りや悲しみやそれらを超越したコミュニティと仲間への強烈なリスペクトが歌にのっかってくる形で、純度の高いハードコア精神もまた内包している...という点で「ポップさ」とは単純に言い切れない。45回転で足早に駆け抜けていく12インチのアルバムというのもまた良い。そして、2010年代以降、もう僕の気持ちはUSを離れていることを改めて感じさせてくれた。スペインの今のバンド、とても良い。

tracklist:
1. Pulso 01:59
2. Otro amanecer 02:51
3. Escupe el mar 01:45
4. Yo misma 02:25
5. Bandada 02:07
6. Vuestra voz 03:01
7. Jueces 02:18
8. Complicidad 02:19
9. Respira 02:39
10. La revuelta real 02:19