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※レコードジャケット角が1箇所折れがあるため価格を下げての提供となります。

ポスブラは死んだ、Deafheavenが殺した。

Deafheavenの存在はポストブラックメタル的なところでは象徴的というか、彼らが全てを変えた(変えてしまった)2013年の『SUNBATHER』に代表される多幸感溢れるブラックメタル、それはブラックメタルとしていいのか論争もあったりもしつつ、なんだかんだ所謂ポストブラックメタルと呼ばれるシーンを牽引した。しかしそれはあくまでアンダーグラウンドな視点の一つに過ぎなかったと思う。彼らは新しいメタルバンドと認識されているし、むしろ一般的にはブラックメタルなんてワードは必要なしに届いている存在。そして本作ではメタルシーンだけでなくインディロックなコミュニティにまで届く作品となっている(でも前作でもそうだったかも)。音楽性を変化させることは、ただちにその音楽シーンのファンに届くわけではないし、旧来のファンを失うリスクがある。けれど不思議なのは『Infinite Granite』はメタルサウンドはほとんどないのにメタルファンにも普通に支持されている。このUKめいた浮遊感たっぷりの轟音には、メタルに通じる何かしらのカタルシスがあるらしい。とにかくめちゃ気持ちいい。メタル聴いてるのと同じ気持ちになれる。コードで鳴らす音の感覚にも新しい時代を感じることができる。音にメッセージがあるのも良い。創造性と破壊的な思想が交錯している。この優しげな音の中に。すごいわ。
もしかしたら『SUNBATHER』以来の非メタル化したDeafheavenの新たな象徴的な作品になるかもしれない。

日本盤CDはDaymareからリリースされてますので、日本盤派の方はそちらで。
LPはだいぶ高い値段になってしまいました。

tracklist:
1. Shellstar
2. In Blur
3. Great Mass of Color
4. Neptune Raining Diamonds
5. Lament for Wasps
6. Villain
7. The Gnashing
8. Other Language
9. Mombasa