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ミネアポリスのインディーパンク、2021年作。
ガレージパンク、インディロックの間を行くサウンドなんだけど、メンバー全員がボーカル/コーラスを取れ、それがかなり良い感じに作用しているところにこのバンドの音楽的な魅力がある。めちゃ良い。
メロディという要素がどんどん音楽における立場が弱くなっている昨今だけど、歌唱力だけではなくてボーカルとそのコーラスワークでメロディを際立たせている、というのは普遍的なことだけど今多くのバンドが忘れかけている要素かもしれない。結果、ポップ性も高まるんでポップパンクに聞こえるかもしれないが、作品の背景にあるテーマはもうちょっと深い。『Favorite Son』は直訳すると「お気に入りの息子」でタイトルはちょっと意味わかんないかもしれないが、要は世の中の美味しいところはお気に入りの「息子」に与えられていくことに対するバンドからの拒絶というジェンダー的なテーマがある。ローカルのコミュニティと密接に関わりながら彼女たちの音楽はある。

tracklist:
1. The Way 03:37
2. I'm Not Yours 03:23
3. In Another Life 04:54
4. Favorite Son 04:42
5. Russian Doll 03:21