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先日英国のDRAGGED INTO SUNLIGHT のジャパンツアーに帯同したZothiqueの2ndアルバムが遂に到着!既に会場では販売されていた盤ではあるが前作『Alkaloid Superstar』に引き続き今回も取り扱いさせて頂きました。クラーク・アシュトン・スミスの大陸ゾティークをバンド名として拝借した、という話は前回のレビューで説明済みですが音楽に限らず多くの分野でイマジネーションの源泉になっているクトュルフ神話、ラブクラフト人脈ということだけでもチェックする価値はある。
アルバムの冒頭から一聴して前作とテイストの異なるドロッドロかつズルッズルのノイズスラッジサウンドが始まっている本作では、アンビエントノイジシャンJAH EXCRETIONを正式ベーシスト兼ノイズ奏者として迎えた新編成によって制作されている。バンドの方向性がサウンド面において前作以上に明確になっていることはポジティブな変化として受け止めることができるだろう。作風は大きく変貌しており収録曲全3曲で30分超の大作志向となっており深い静寂と狂気のノイズが入り乱れる。音数はよりシンプルになってはいるが、重金属ではないヘヴィネスがそこにはある。電子と人力の演奏を爆音で聴くことで得られるトリップ感は彼ら独自のものだし、もはや特定のジャンルに収まる事を拒否したZothiqueのサウンドは新たな着地点を求め今後も進化し続けるだろう。今後も益々楽しみなバンドです。

tracklist:
1. The Shadow of Linxia(临夏的阴影) 10:39
2. Hypnotic Kaleidoscope 10:09
3. AMOY 11:35