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先行してリリースされていた7インチ『Resurrection:Ax/Ex』より前に制作されていたがプレスが遅れまくり(これは世界的にみんなそう)2022年遂にリリースされることになったという『VAPID』が3LAにも到着。ガシャっと鳴る冷たく硬いポストハードコアサウンドとストーナー/サイケデリックな畝りと酩酊感。酔っ払いのそれではなくシラフでもヤバい奴のそれ。パンクの劇薬的な効果の後には必ず必要になるシリアスな条件。『Resurrection:Ax/Ex』とはまた違った作風の楽曲群だが、ビートの隙間、リフとリフの組み合わせの合間に揺さぶられるその振り子のスピード感、深さ、弾み方が気持ちよく、ロック/メタルのサウンドの一側面とも言える爆音の中に生まれるアンビエント的な感覚がやばい。前にも言ったんだけど不良的な"悪さ"みたいなものはないのだけれど、その緻密さ、知的な感覚で鳴らされる音としても良い。

tracklist:
A1. Enigma
A2. Only God
A3. We Never Seem To Learn From Our Mistakes...
A4. Dimension
A5. Sycophant
B1. Daybreak
B2. Cathedral