成熟することなくシーンのエッジで謎の進化を続けるScreamo、2022年作
2000年代から長く活動を続けるGillian Carterの最新作は、もはやScreamoの姿をしていない。でも彼らの作品って初期からも度々変化を重ねているのでこの姿勢こそがGillian Carterっていうバンドなんだろうなと思うんだけど、それが別に時代の流行と合っていない感も含めて良い。よりダークでバイオレンスな方向に振り切ったサウンドは低音ももう限界を振り切ってしまっているので全体が圧縮されたような音になっていて、それぞれの方向性は違っていたとしてもnuvolascuraやblind girlsのようなサウンドの変化と共鳴しているように感じる。それは90年代や00年代へのリバイバルと一切適合していかないという方向性で、やはりこういったサウンドへのシフトは既存の価値観からは理解/評価されないことが多いけれど、日本でもmoreruみたいに古い価値観へのリバイバルに向かわない勢力も存在しているのでこういった人たちはやはり重要。自分もこの音の変化には100%はついていけません。でもかっこいいのでOK!
tracklist:
1. Life is Hell, Hell is Fucked 01:13
2. Drowning in Poison (Looking for an Escape) 02:10
3. The Pain of Being Awake 02:22
4. Borrowed Time 02:18
5. Serene Landscapes of a Violent Utopia 01:47
6. Forced into a World of Shit 01:18
7. Lake of Misery/Heart of Hatred 03:38
8. Crucified Upside Down 01:37
9. Abandoned & Lost in Time 01:02
10. Nothing Ahead of Us 03:25
11. Living in Isolation 01:17
12. Watching a Friend Die 02:26