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ロックバンドとしての芯の強さを感じる沖縄EMO、1stアルバム

沖縄から到着、teoraというバンドの1stアルバム『youths』です。
EMO/オルタナ影響下のバンドは数多いですが、その中で何か突き抜けるようなものを持っているバンドは少ないと思っています。teoraを聴いて、その突き抜ける何かとは何なのかと思ったんだけど、シンプルに言うとロックバンドとしての気持ちよさなのかもしれません。サウンドも楽曲も、海外EMO文脈と照らし合わせても王道も王道、何の変哲もないと言えばそうなんだけど、J-ROCK(=歌謡曲)的な作り方ではなく、リフとビートを主体に組み合わせたアンサンブル、だけどそこに乗っかってくるのは日本語の「歌」、それが良い。『youths』というタイトルに構えてしまっていたんだけど、若さを前面に押し出しただけの青春的なものではなくずっと深みのある歌詞、そして掛け合いのボーカルのハーモニクスもまたこのバンドの魅力です。個人的には日本語の歌詞は低い声のボーカルがとても好きなので(玉置浩二とか尾崎豊とか)、低めのボーカルと高めのボーカルの声質で産まれる響きが結構好き。なによりEMOとかオルタナとか、そういう要素であまり語りたくはならないロックバンドとしての芯の強さを感じました。とてもおすすめです。

tracklist:
1.intro
2.Hydrate
3.少年
4.in cage
5.オレンジ
6.クラウディダイアリー
7.hop
8.hibi
9.幻日
10.それは僕らの生きる街
11.8月の冒険者たち

デジパックケース
All Music & Lyrics by teora
Recorded at : studio el sol / music space
Recording Engineer : RYOZIN666 (jigokuguruma,illuminati) / Moritaka Kuba (music space)
Mixed and Mastered : Shuta Ikemiyagi (teora)
Artwork Design : Tomofumi Taminato(engawa graphix)