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未だ謎の多い東京の4人組、Cruyffの2023年アルバム。
前作2022年にリリースされた3曲入りのカセットテープは即ソールドしてしまって期待も高まっている中で遂にアルバムがリリース。90年代のヘヴィオルタナ、HELMET的なハードコアさもあるグランジを混ぜ物にした感覚の前作であったが、このアルバムを聴いてみるとより日本語歌詞が前に出てくるようになっていて、より「歌モノ」感を強めていると思う。シューゲイズな空間の歪みとダウナーなビート、しかし洋楽への憧れというわけではなく邦ロックなポップ性を融合させているのだが、その力加減のない暴力的な融合具合が面白い。
キーワードは「POWERPUFF BOYS AND A GIRL」,,,それはもちろん90年代のアニメーション「パワーパフガールズ」に触発されたものだが、
お砂糖、スパイス、すてきなものをいっぱい。全部まぜると、むっちゃかわいい女の子ができる...はずだった。だけどユートニウム博士はまちがってよけいなものも入れちゃった!それは、ケミカルX!
この思想がバンドサウンドに思い切り作用しているという解釈で聴いていけば、このむちゃくちゃに見える融合も「なるほど!」となるはず。つまりはケミカルXはドラッグ。前作EPも強烈な混ぜ物だったわけだが、偶然なのか意図的なのかわからない衝動さが良いのかもしれない。本人達がキュートなのかどうかは不明。

tracklist:
. theme 01:32
2. hyper 10 03:44
3. lovefullstudentnerdthings 03:02
4. summercut 05:49
5. tohoku 03:02
6. chou-chou 02:27
7. headlight 03:09
8. xbox 360 04:50
9. outro (shibuya ambient) 06:23