Chinese Footballの過去作のレコード、CDもよく考えたら全部売れていて3LAではソールドアウトしている。中華EMOとして「Chinese Football」のバンド名バズと共に世界に拡散されていく彼らの音楽、ゲーム三部作(そうだったのか)もこれにて完結とのこと。もう2nd時点でほとんどそのコンセプトは明らかになっているのだけれど、人生は山あり谷あり、勝ちも負けもあるけどそれだけじゃない。それだけじゃ測れないのがEMOであり、プラベートな感情というものに寄り添ってきたインディーロックという音楽じゃなかったのか。
そう、本家American Footballと同様にChinese FootballもまたEMOというよりはインディーロックなのであった。言語自体は中国語だが、アジアテイストな音楽性よりも欧米文脈やジャパニーズシティロック的(J-POP)を織り交ぜ都会的に洗練された音楽性は更に磨かれているし、楽曲はもちろんコーラスワークやアンサンブルも過去作より断然良い。
ラストトラックに向かうにつれて漂わせていく"終わり"の雰囲気がとんでもなく良い。
<レーベルインフォより>
2023年7月に行われたジャパンツアーが大盛況で幕を閉じた中国/武漢出身のインディーロックバンド、CHINESE FOOTBALL(チャイニーズ・フットボール)。2ndフルアルバム『ウィン・アンド・ルーズ』が遂に完成!
2019年にはエモ/ポストロックシーンのレジェンド“american football”と共演。2023年7月に行われたジャパンツアーではDYGL, KOTORI, NOT WONK, toddle, tricot, ミツメ, ANORAK!, by the end of summerなど錚々たるバンドとも共演し、ツアーファイナルではセントチヒロ・チッチ(CENT)がゲストボーカルとして登場するなど話題に事欠かない彼ら。ツアー動員数は1000人を超え確固たる人気を証明した。さらには、イギリスで開催されるロックフェス「ArcTanGent」への出演〜1ヶ月以上にも及ぶヨーロッパツアーも決まり、アジアだけでなく世界中で支持されるバンドとなった。
コロナウイルスの影響で思うように海外活動できない中、じっくりとアルバム制作に取り組んでいたが、歌詞とメロディに苦戦していたようで、アルバム完成までに2年以上の歳月を費やした。名前のインパクトが強くイメージが先行してしまうが、もはやエモ/ポストロックというジャンルの概念は不要かもしれない。活動初期から一貫したメロディーの美しさ、壮大ではあるが難解過ぎず、キャッチーなのにシンプル過ぎず、チャイフトの世界観が凝縮された独特な展開には思わず唸ってしまう。2017年『Here comes a new challenger!』〜2019年『Continue?』と続いたゲームシリーズ3部作はこれにて完結。爽快で痛快な全12曲。
tracklist:
1. 游戏胜利 You Win 01:24
2. 四月物语 April Story 04:56
3. 夏日限定女朋友 Summer Limited Girlfriend 04:54
4. 人生游乐场 Amusement Park Life 04:31
5. 世界一分为二 The World Is Splitting in Two 04:53
6. 单向列车号 One Way Train 04:36
7. 游戏失败 You Lose 01:24
8. 人间失格 Human Lost 06:05
9. 恐龙最后还是毁灭了 Dinosaurs went extinct in the end 05:22
10. 植物人 Vegetative Man 04:19
11. 武汉 Wuhan 07:13
12. Good Bye 07:43
