関連タグ: 2020年代 2023年 東京 日本

[...]dotsmarkよりリリースされたUNCIVILIZED GIRLS MEMORY、2023年作品。
文脈的なところはもうリリースインフォに委ねるとして、"Heaven"というにはあまりにも地獄なノイズ、というか暴力。「パワー・エレクトロニクスとデプレッシヴ・ブラックメタル」というワードが一番しっくりくるんだけど、"Hell"じゃないかと思う。パワエレとかよくわからんと思っててもパンクハードコアやブラックメタルと思って聴いてぜんぜん問題ないと思う。根底にあるのは同じものを感じる。アートワークが特にそれを著していて杉本憲相の表現する精神と肉体の乖離?分解?融解?その先にあるものは...と考えると、このアニメ的な世界観と音楽性が融合しているのは面白い。セカイ系の果てにあるこの現代社会のサウンドトラックか?ジャケ買いしてください。

tracklist:
1. Incubator
2. Ode to the angels embryo
3. エス
4. Raven
5. R0G0B255
6. Etude for heaven
7. Reserved death
8. Cadenza
9. Heaven
10. ex.Heaven

---- リリースインフォ
「この時代この場所でしか存在しえない悲痛な実存の攻撃的な痕跡̶̶あなたはこのコンテクスト・オーヴァードーズなアノミー状態に屹立する彼らのディストピア音響パンクの力に刮目せずにはいられない」

音楽に限らず詩歌やグラフィックデザイン等でその才覚を発揮するYUKI TAMANO、電子音楽におけるソロワークや様々なラッパーへのトラック提供 / リミックスで知られるコンポーザーのdotphob二者をコアメンバーとするハードエレクトロニクス・ユニット「UCGM」ことUNCIVILIZED GIRLS MEMORY。沈鬱かつ攻撃的な情動や、政治的でコンセプチュアルなアティテュード、それらを凝りに凝った限定リリース群やDOMMUNEでのパフォーマンスに代表されるような演劇空間のアレンジメントにおいて発露し話題を呼んできた彼らが待望の1stフルアルバムを[...]dotsmarkから今秋リリースする。オーディオグラニュラーとハーシュノイズのクロスオーヴァー、パワー・エレクトロニクスとデプレッシヴ・ブラックメタルへの偏愛、そういった諸々の「力」に対する圧と構築への志向をもって描き出されたディストピア空間は極めて現代的かつ正しくノイズの最新形態と呼び得るものである。カヴァーアートは瓦礫とキャラクターの交合で注目を集める気鋭の現代美術家・杉本憲相、トータルアートディレクションは日本における現代思想とパンク意匠の戯れをINTEGRITYやENDON等の様々なアーティストとのオフィシャル・コラボレーションアパレルにおいて排出してきたデザイナー集団SLAVEARTS®が担当する。このアルバムに記録されているのは、如実にノイズミュージックの新しい波が蠢動している現代の決定的なショットの連なりである!

Uncivilized Girls Memory - Heaven(Trailer) from UNCIVILIZED GIRLS MEMORY on Vimeo.