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Kularaと一緒にこちらも入荷していたことを忘れていた。Energy Crow RecordsよりリリースされたEyrieのディスコグラフィー10inch。
2020年代インターネット時代末期の一番面白くないところは「本当はめちゃくちゃ良いのに誰にも発見されていない」というバンドが存在しないこと。本当に良ければ発見されるし評価がついてくる。評価されないなら、評価されているものよりも何かしらマイナス点があるということ。時代をさかのぼって2000年代だとか2010年代のまだインターネットが全ての飲み込んでいない地域(ローカル)での出来事にはまだDIGの余地はある。Eyrieはそんな類のバンドで、正に「激情ハードコア」の本質的な要素が詰め込まれている。RAWでローファイ、無軌道なカオスと衝動的な演奏が織りなすScreamo
。よくもまぁこんな音源を今リリースしようと思ったなぁ。すご。

// release info
登場し、周囲の空気中の原子をズタズタにして、何事もなかったかのように立ち去ったグループ、なぜか2人のベーシストを従えた6人組、2010年代初期に短命に終わったロシアのスクリーモ・アウトフィット、エナジー・クロウ・レコードの発足プロジェクトであるEyrie。
Eyrieは、昨年このレーベルを立ち上げることを決めたとき、最初に連絡を取ったバンドだ。スクリーモ(あるいはハードコアに隣接するジャンル)が好きなら、伝説的なカルト・ステータスのデモテープは目新しいものではない。おそらく、2012年にリリースされた5トラック7分のブリスター入門編を聴いたことさえあるだろう。Bandcamp時代のエモというウサギの穴に深く入り込んだ人たちは、彼らが崇拝された結果、カルト的な地位を獲得したことを知っている。
Eyrieのフロントマンであるポールによると、2枚目(タイトル未定)は10インチでリリースされる予定だったが、計画が頓挫し、再結成後にできたのはカセットテープの制作だけだったという。ミキシングとマスタリングの仕上がりに不満があり、リリース計画の予期せぬ変更に憤慨し、バンドとしての活動に飽き飽きしたEyrieは、わずか1年、2本のテープと6〜7回のライヴを行っただけで解散した。
長い間見捨てられていた夢を実現させる初めての試みを、ここに発表できることを誇りに思う: オール・イン・オール、完全版ディスコグラフィーのリリースだ。
この1年間、メールのやりとりを繰り返しながら、細部に至るまでバンドのビジョンに合うものを作ることに費やしてきた。派手なパッケージ、派手な色使い、壮大なスペクタクルなどではなく、彼らは可能な限りDIYで作ることを選び、歴史が違っていれば2013年に存在していたであろう10インチの仕様を再現した。

Side 2012
1. Cows Came Home
2. The History Of A Sleepless Night
3. I've Been Taking Prescribed Medicine For Three Weeks And Still No Effect
4. How I Spent This Summer
5. To The Ground

Side 2013
1. Cows Came Home
2. Relapsed
3. All In All
4. The History Of A Sleepless Night
5. Embers
6. Moulder
7. I've Been Taking Prescribed Medicine For Three Weeks And Still No Effect
8. How I Spent This Summer