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2025/11/8(土) "skramnication #0.01" at 西荻窪FLAT

band:
吶喊 / Tokkan (skramz from Muroran, Hokkaido )
herside (post-hardcore from Kita-kyushu, Fukuoka)
hitsujikazoeru (junk alternative from Yokohama)
that same street (mikramz from bandcamp)

Date/Ticket/Venue:
date: 2025-11-08
ticket : 2400yen + drink
start : 18:00
end : 21:00
Venue: Nishiogikubo Flat
東京都杉並区西荻南3-17-2
https://www.flat.rinky.info/access

ADV ￥2,400 (+1drink)
※1drink ￥600

statement:
おぼろげながら浮かんできたんです、「skramnication」という文字列が。

駒込のMiddle Garden Coffee Standでコーヒーを飲んでいた土曜日、いつもはインディロックやアンビエントが流れている店内のBGMが騒がしい、何故かオールドロック一色だった。

もしかしたら先日この世を去ったオジー・オズボーンへの追悼の意を示していたのかもしれない。レッド・ツェッペリンやエアロスミス、メタリカ、モトリー・クルー、そしてもちろんブラックサバス。時代順を無視して往年のロック・メタルナンバーが次々と繰り出されていた。
「今日は一体どうしちゃったんだ!?」
会話はBGMで店内に流れるバンドたちに話題が移る。そして、レッド・ホット・チリ・ペッパーズが流れた。

ドゥリーモブカリフォ〜〜ニケイショ〜〜ン
ドゥリーモブカリフォ〜〜ニケ〜〜イショ〜〜ン

レッド・ホット・チリ・ペッパーズのアルバム『Californication』は象徴的な作品だ。アートワークは一見すると華やかなアメリカ西海岸の風景画のようだが、空と海の概念が入れ替わった違和感・気持ち悪さを見るものに与える。アメリカの光と闇、エンターテイメントも華やかでその成功を夢見て多くの人が集まるが、ドラッグ、暴力とポルノの街でもあるその裏表含めての愛憎を表現している。パーティーバンド的なバンド初期にはなかったアメリカンドリームに対する批判性と深みが、レッド・ホット・チリ・ペッパーズを唯一無二の存在に高めたのだ。そこには、"アメリカ的なもの"へのオルタナティブな精神がある。そんなことを話しているうちに、おぼろげながら浮かんできたんです、「skramnication」という文字列が。

"skramnication"は日本でありながら日本でない。"skramz"という言葉自体は今やアメリカ的なものだが、その源流となったのはアメリカ的なものを脱却しようとしていたのが90年代当時のEbullition等をはじめとする新しいレーベル、新しいバンド達であり、パーティ、ドラッグ、モッシュピット、暴力、いや自分達はそうじゃないという意思表示であり、オルタナティブな精神性があった。快楽、ただ「楽しい」を求めるものじゃない、既定路線からの逸脱。その衝動が世の中をひっくり返したのだ。世の中というのは、個人の見える世界という意味だ。メディアがまだ名前のつけていない新しいパンクが、地下に張り巡らされた水脈を通じて世界各地に撒かれた種を開花させた。"skramnication"、ぴったりの名前だ。言語的な明瞭さや論理性を犠牲にしてでも、自らの内なる激情や混沌を、ありのままの形で外部に伝達しようとする、衝動的で魂の叫びのようなコミュニケーション。


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<ポスターは完成次第、画像を差し替えます>