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先日ジャパンツアーも決定したという北欧激情No Omegaの2015年最新EP。
前作、前々作とTouche AmoreやTidal Sleepと言った激情の"主流"と言えるようなサウンドを標榜してきた彼らだったが最新のこの音源では更にDeathwish感が強くなって来たという印象だ。全体的なサウンドもポップな方向に寄って来ていると思う。スポークンワードも効果的に導入し、壮大なポストロック感も出て来ておりこれまでの疾走ハードコアなイメージとは少し異なった作品となっている。
しかし、それらの要素を彼らの変化と捉えるのは現段階では早合点というものである。『Occupant(=占有者, 現住者の意)』と題されたこのEPはかなりコンセプチュアルな作りである。英語はさほど難しい表現をしているわけではないので、是非歌詞にも触れて頂きたいと思うが地球や自然に対してOccupantな立場である人間について歌っている内容だ。しかしそれでも最後まで人間としての視点を崩さないので激情ハードコア版カスカディアンというわけでもなさそうだ。日本ツアーが始まる前にバンドの内部で生まれている変化を是非感じ取ってください。

tracklist:
1. Passing 03:51
2. Staying 02:13
3. Man/Monster 03:12
4. Takers 02:40
5. Comfort 05:26