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Downcastの1992年に行われたEurope tourで出会ったバンド達を収録したコンピレーションで、収録されているのがヨーロッパのバンドという点でレーベルの中の作品でも特異な立ち位置。ebullitionがまだ"激情ハードコア"に完全に振り切れる前の1995年作品、既にリリースから20年が経過していることになる。当時のストレートエッジなハードコアシーンから見てもebullitionはよくわからないレーベルだったというようなことが現存している海外のフォーラムを読んでいると確認できるが、そんな状態で更にヨーロッパのバンド達をアメリカに紹介するという企画だったのでリスナー的には更に意味がわからなかったのかもしれない。
コンピレーションのタイトルは、日本語訳すると「無教育な」「読み書きできない」等の意味があるようだがネガティブな感じではなく、USのアンダーグラウンドシーンへ全然知られていないバンド達を紹介したかったが故のタイトルだったのだろうと想像できる。向こうは英語よりも当然母国語で話すだろうし、当時はネットもないからコミュニケーションも大変だっただろう。この中で一番有名になったのはFingerprint、だと思ったけどそれは日本だけなんだろうか。EMOのエモさがまだハードコアの中にあった時代。
32Pのブックレットがついており歌詞やその他テキストも掲載。レーベルオーナーのKent自身は非常に個人的な思い入れの強い作品だと言っているが、同時にこの作品を世に出す事に対して誇りに思っていることが伝わってくる。

tracklist:
1. Married To A Murderer -- Soul Search Critique
2. Gnezl Drei -- Ever
3. Blindfold -- Affection
4. Fingerprint -- Numero Douze
5. Abolition -- Love
6. Voorhees -- A New Disease
7 Golgatha -- Repititions
8. Wounded Knee -- Wake Up
9. Ivich -- J'y Pense Et Puins J'oublie
10. Nothing Remains -- In The Fog
11. Condense -- What's In My Blood?
12. Hypocritical Society -- Misuse
13. Ego Trip - I Wish I Was Dead
14. Kina -- La Loro Liberta'