関連タグ: アメリカ 激情 EMO インディー 2010年代 US激情 Touche Amore Epitaph

※DLコード付のためmp3化/CDR化対象外
Vinyl Color : Limited Edition, Transparent Red / Limited 500 copies

Deathwish.inc期を経て、活動休止宣言なんかもありつつ、Epitaphと契約しより大きなステージで活動することになったTouche Amoreの2016年発表4th。
タイトルの通り、「ステージ4」ということでバンドも新たなステージでやるべきことをやるという決意を感じる潔い内容となっている。若干Vol.4を彷彿とさせるタイトルでもある。果たしてこれをUSハードコアの文脈から語れるのかという問題があるのだが、別に語れないということではない。タイムリーに エピタフとの契約をしなかったG.L.O.S.Sの記事がシェアされていたが、Touche Amoreはより彼らとは逆により大きな世界へ挑戦したというだけの話。ただし、GLOSSの記事についてはこちらのポストも読んでおくべきだ。こちらの記事は前者ほど広まっていない=読まれていないと思われる。
話は逸れたが、Touche Amoreはもはや激情ハードコアというより、ストレートに「パンクミュージック」だ。普遍性のある、言ってしまえば毒気のないサウンドで耳障りはとても良い。当初から感じられたシューゲイズ的要素も健在で、浮遊感と疾走感のあるサウンドで駆け抜ける楽曲群は単純に気持ち良さがあり、素直にかっこいいと思える内容だ。それは間違いない。ではそのサウンドにコーティングされている内包された彼らの意思、コアの部分はどうなっているのか。それはもうレコードと今後の活動から確かめるしかない。
ポジティブなメッセージを乗せた歌詞も、これまでの彼らとなんら変わりはない。音楽的にはさらなる進化を遂げており、さまざまな要素を取り入れているため楽曲の幅はより一層広がってはいるが全体的なエッジは減退しているのでこのあたりピュアなハードコアリスナー的にはジャッジが厳しくなるところだと思う。彼らがメジャーに取り込まれているのか、それともパンクミュージックの新たな領域を切り開いているのか。
とにかくDeathwish時代よりもレコードの価格が高くなったことは事実だ。

tracklist:
1. Flowers and You 03:34
2. New Halloween 03:27
3. Rapture 03:11
4. Displacement 02:11
5. Benediction 03:39
6. Eight Seconds 01:32
7. Palm Dreams 02:26
8. Softer Spoken 01:55