Impulse Recordsよりリリースされた四国OFF ENDと東京Kowloon Ghost Syndicateのスプリット作品。2016年の年末にリリースされた。
OFF ENDはザラザラとした質感の録音ながら00年代前後のテイストを感じさせるハードコアで楽曲の幅は広く、ストレートな表現かと思いきやバリバリにポストハードコアなアプローチをガンガン繰り出してくる。ボーカルのメロディというよりバックグラウンドのメロディが印象的だ。が、本作でいうなら3LA的にはKowloon Ghost Syndicateのほうが我々のディストロの方向性に近い。全曲1分程度の8曲も収録していて、初期デモよりも音質的により鋭角になったバンドサウンドが嬉しい。90年代をリアルタイムで通過した人たちが作り出すモダンハードコアは、果たしてモダンなのかという問いはありつつもグシャっと歪んだサウンドと短距離疾走型のドラムのビート、シンプルな格好良さを体現している。個人的にフェイバリットであった「死の部隊」も収録されているのも嬉しい。
tracklist:
1. Off-end Criticize Me
2. Off-end Philosophy Not Ideology
3. Off-end Break The Spell
4. Off-end Broken Autonomy
5. Off-end Weltgeist
6. Kowloon Ghost Syndicate 堕ちる
7. Kowloon Ghost Syndicate 預言者の剣
8. Kowloon Ghost Syndicate 死の部隊
9. Kowloon Ghost Syndicate 憎しみと堕落
10. Kowloon Ghost Syndicate もう一方
11. Kowloon Ghost Syndicate 遠雷
12. Kowloon Ghost Syndicate 理解不十分
13. Kowloon Ghost Syndicate 虚無の中で