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タイトルがめちゃ長すぎるが、内容がめちゃくちゃいい。欧州激情からの進化の可能性、その可能性の大きさを再確認するという意味でも絶対聞くべき一枚。
前作の2ndは1stから音楽性を大きく飛躍させた内容のアルバムだった。それはいわば欧州激情という文脈からの意図的な逸脱行為であったのかもしれない。だがこのアルバムは前作とは違う。前作での「挑戦」は確実に実を結んでいる。本作から感じられるのは「自信」だ。もはや激情でもハードコアでもないかもしれないが、確かなオリジナリティとフロンティア精神を結合させた傑作。

ベルギー・ヘントのポストハードコア/エクスペリメンタルロックバンドThe Black Heart Rebellionの3rdアルバム日本限定盤。初期音源集・1stアルバム・2ndアルバムとリリース毎に大きな変貌を遂げ、これまでに2度に渡るジャパンツアーの経験を経た彼らが、早くもキャリア10年を迎えて放つ約3年ぶりのニューアルバム。本作ではハードコアやポストロックをルーツに、民族音楽やフォークの要素を大胆に取り入れた前作「Har Nevo」で得たアイデアをさらに押し進めており、独特な表現力を持つヴォーカルが存在感を発揮するフォーキーでトリップ感のあるディープかつダークなサウンド、多種多様なパーカッションを駆使したトライバルなビートが生み出す高揚感のあるグルーヴやサウンドスケープが、より深淵へと至る精神世界を描くバンドのオリジナリティを確固たるものとしている。表題は1843年 (天保14年) に70歳でこの世を去った日本の俳人・北川楳價の辞世の句から取られている。本CDのみ「本作品で最もヘヴィな楽曲」という完全未発表音源1曲をボーナストラックとして収録。
レコーディングは前作に引き続きKoen Gisen、マスタリングにはFrederik Dejongh (CHVE/Amenra) を起用。アートワークはTBHRメンバーが主宰するWe Became Aware (Amenra/Church Of Ra, Oathbreaker, Hessian) が手がけている。

Tracklist:
1. Body Breakers
2. Flower Bone Ornaments
3. Om Benza Satto Hung
4. Bow And Silk Arrow
5. For Lucia *
6. Near To Fire For Bricks
7. Dorsem
8. Rust
9. Violent Love
*bonus track