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Interview with Broiler

「曲まんまJ-POPなのに歌詞や音に少し歪みを加えたものを「オルタナティブ」として提供しているバンドマンが踏む激シャバディストーションの5倍、腹を決めてメタルゾーンを踏んでいます。」 / Interview with 夢咲みちる from moreru (by 3LA)


photo by 花男(twitter:@hanaokn)

よくわからない音なのに興味を引かれるバンドというのはだいたい間違いがない。その感覚に引っ張られ、moreru(当時もれる)のライブに足を運んで演奏を観て、CDを買ってみた。エモバイオレンス的要素もあるにはあるけど、やっぱりよくわからない...だけど気になる気持ちが抑えきれずバンドにインタビューをオファーしてみました。1stアルバムをリリースし四ツ谷アウトブレイクでの7日間連続ライブ企画「七日間に及ぶ激痛という企画」後、バンド名を「もれる」から「moreru」に改名直後、Vo/gtの夢咲みちるさんにインタビュー!

Q: 平均年齢20歳という噂を聞きました。バンドはどういった経緯で結成され、今のようなメンバーが集まったのでしょうか。

A: 平均年齢でいうと実際はあと2つ低いです。私はビリーアイリッシュとタメです、Baのタガは高校生です。私も本来であれば今頃高校3年生でした。 年齢はまあ、どうでもいいですね。私は中学生の頃にソロで安易なノイズミュージックをやっていて、高校の頃は友達と「ゲロとうんこを合わせた子ちゃん」という名義でライブをしていました。


そういった所から割と気にかけていてくれたDrのDexとツイッターでやりとりし、熊本から彼が上京してきて、もれるが始まりました。当時デモとかもなく、まともに曲と呼べるものは1曲も作っていなかったのに。
彼曰く「俺のゴーストがそう囁いていた」らしく、私も「明日、何かを始めなければ死のう」みたいな時期だったので救いだったと思います。それがちょうど1年くらいの前のことでした。
まずはサイゼリヤで 全国のビレバンをこの手で潰す、小田急線の駅から下北を消す、など理念の共有をしました。
それからライブをするためにDexの友達だったGtのコジマアツヲを誘い、今年の2月から「もれる」として3人体制でライブをするようになりました。
4月くらいにBaのタガがツイッターのDMで「もれるに入りたい」といってきて4人編成、今の「moreru」になりました。途中アツヲくんが抜けていた時期もあります、彼はどこに行っていたのでしょうか。

Q: 「まずはサイゼリヤで 全国のビレバンをこの手で潰す、小田急線の駅から下北を消す...」
これって要するにオタクの表層みたいなサブカルを潰すみたいなことですか?

A: 単純に、そういったキラキラしたものというか、眩しいものすべてが憎いんですよね。全部ムカつくだけです。


photo by 花男(twitter:@hanaokn)

Q: バンドを結成した当初からこのような音を作ろうと目指していましたか?
こんなぐちゃぐちゃな音にしていこうという中でメンバー内で反対意見とかなかったんでしょうか。

A: 始めたばかりの頃はもっと収拾がつかないくらいぐちゃぐちゃでした。ディストーションを掛けたマイクをバスドラに突っ込みノイズを出したり、最悪ですがスネアを客に投げたり、ギターをへし折ったり、色々破壊してライブハウスに弁償をしていた時期もあり、それを踏まえているので今の音がぐちゃぐちゃだと思っているメンバーはいないと思います。
今はむしろ「なんか 軽音楽で いいね」という感じでやっています。しかし昨今の下北オシャレシューゲイズ諸君が踏む薄っぺらいファズや、曲まんまJ-POPなのに歌詞や音に少し歪みを加えたものを「オルタナティブ」として提供しているバンドマンが踏む激シャバディストーションの5倍、腹を決めてメタルゾーンを踏んでいます。

Q: メンバーはどんな音楽が好みで今まで聞いて来ましたか?
ノイズとかグラインドコアとかを勝手に感じてますが、それらとサブカル、オタク要素がミックスされて、しかも音圧がやたらでかい。
銀杏ボーイズかSWARRRMのCDくらいでかい。

A: ノイズは昔好きでした。新宿のノイズやインダストリアルばかり扱っている、アパートの一室みたいな店で音源を買いあさっていた時期もありました。 WHITEHOUSE、SPK、Throbbing Gristleは未だに聴くことがあります、深層web感というか、梅雨の、自室の湿気で海を構成してしまうほどのジメジメ感とか、実態の掴めない魅力がありますね。
グラインドコアは、高校生の頃登校中に毎日聴いていました。Terrorizer、Pig Destoroyer、Agoraphobic Nosebleedとか、ハードコアパンクを究極進化させた、みたいなのが好きでした。現行ということもあり、Full of Hellは未だに大好きです。
それこそ今は聴けないですが銀杏BOYZも好きでした。SWARRRMも好きです。「こわれはじめる」の エクストリームだけど歌モノ、という今私たちが目指していることと似たものを違った解釈でやっているバンドで、素直に尊敬してます。
いま聴いていた音楽をメンバーに聞いたのですが、Gtのコジマアツヲはバットホールサーファーズとジェフ・バックリー、Dexは中学生棺桶、タガはゴールデンカップス、だそうです。趣味がバラバラ、どころの話ではないですね。
でもmoreruやる上でこれは聴いとけというのは共有していて、NUMBER GIRLや初期下山(GEZAN)、あぶらだこ、54-71、ENDON、太平洋不知火楽団、Deafheaven、Fugazi、斉藤由貴とか、激情だったら三上寛、iwrotehaikusaboutcannibalisminyouryearbook、I Hate Sex、killie、lang、5000とかはみんな好きだと思いますね。特に、下山「かつて うたといわれた それ」と、三上寛「ひらく夢などあるじゃなし」は、もれるのバイブスと共鳴しまくっていたので。

7月に出した1stアルバム「itsunohinikabokunokotowoomoidasugaii そして……」は殆どすべて私たちでミックスを行いました。
ハイファイ至上主義的な競争の果てに結果全部同じじゃん、となっている2019年の音に抗おうと音量も音圧も窒息するほど上げましたが、それは時代への「反動」というより「突破」的な目論見であり、間違いはなかったと思います。


photo by 花男(twitter:@hanaokn)

Q: 「otaku minagoroshi」って曲があるけど、自分たちはオタクではないのですか?
アルバムも聴いて、全編オタク感すごくて、かなりの人は拒否反応起こすだろうなと思いました。逆に一部の人達にはめちゃ届くかもとも。

A: それなりにオタクだと思います、綾波のピック使ってますし、割とマジで呪われてるんですよね、自分、綾波レイに。夜な夜な第六話「決戦、第3新東京市」の綾波が言った「あなたは死なないわ、私が守るもの」というセリフだけ繰り返し合唱し、泣いてますからね。
あと1stガンダムのララァとか、攻殻機動隊の草薙素子とか、「ぼくらの」のチズとか、不幸にも現存してしまいますが、中学、高校の同級生とか、頭の中から消えてくれない少女がたくさんいるんですね。
タガも私も大槻ケンヂの「グミ・チョコレート・パイン」がバイブルだし。山口美甘子は結局僕の前に現れなかったですが、とりあえず碇シンジは最後まで逃げ続けたので救いだと思います。

Q: 綾波レイについてですが、第六話「決戦、第3新東京市」ということはTV版の話かと思いますが、新劇場版のエヴァンゲリオンをどう思いますか?

A: このまま綾波レイが救われないのであれば、私は庵野秀明を永遠に許しません。

Q: 七日間に及ぶ激痛という企画(langも出演していた)、四ツ谷アウトブレイクにて泊まり込みで連続ライブ企画したという内容でしたが終わってみてどうでしたか?
めちゃ疲れそうだし一回一回が散漫になることはありませんか?逆に過酷な中で何を見出せるのか、も興味あります。


photo by 花男(twitter:@hanaokn)

A: 初日から私がマイクを口にぶっこんで歯が欠けたり、3日目にDexがブラストビートの叩き過ぎで指を破壊したり、想像以上の激痛でした。いつも寝ていたアウトブレイクの床が固すぎて毎朝背骨の悲鳴で目を覚ましていましたし、更に近くの銭湯の温度が48度もあり、何の癒しもない状況でした。
ライブが終わり、機材をそのままにして、みんなが帰った後の侘しいステージで練習をし、寝て起きたらすぐリハをやる、という生活を一週間続けたので、バンドとして何かを表現することの精度は単純に上がったかもしれない、というのはありますね。
七日間に及ぶ激痛を以て、「もれる」は完結できたと思います、「moreru」をよろしくお願いします。


Q: 今回アルバム入荷させていただきありがとうございます。
自分たちの音楽を不特定多数に聞いてほしいと思いますか?
一部の理解者だけに届けば良いと思いますか?

A: 現状moreruが激情ハードコアやSkramzとして語られることに対する違和感みたいなのがずっとあって、そういう音楽は好きですが、べつにmoreruでやろうと思ったことはないし、一部のそういった音楽ファンの間だけで……という感情は1ミリもないです。むしろART-SCHOOLとかを聴く感覚で聴いてほしいです、下校中とか、良いタイミングだと思います。
タワレコでPK shampooや突然少年とかを試聴しているような中高生が何かの間違いでmoreruに辿り着くことを想像すると興奮で勃起するし、たとえまったく違う世界で生きている人たちが聴いても、快不快がどうあれ何かが引っかかる音楽ではあるはずなので、問答無用で、ちょうど全人類に聴いてほしいですね。


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moreruの音源はこちらから購入可能 >>> URL
LINK : moreru twitter


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