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タイのバンコクで活動するポストロック/シューゲイズなFollowsの2019年に発表された1stアルバム。90年代を消化して洗練された音になっていくのが2000年代だと思う。その過程では粗さやある種のいかがわしさが無くなっていくようにみえるんだけど、良い感じに粗さや隙間が残っているバンドが好きだ。轟音、爆音も良いけれど、このバンドは音質的な高みよりもメロディや雰囲気、ゆっくりとした時間が流れているのも良い。そこに目新しさはあるのか?たぶん無い。2000年代日本も一時期こういうバイブスがあったと思うけど全体的に歌謡曲化していて、そこがインディロック文脈との決定的な違い。アジアでこういったバンド達がインディロックのまま成長していけるならそこに希望がある。アルバムに充満しているポジティブ感も、90〜00年代の流れとは違うように思える。

(label info)
Followsは、5人組として2015年からバンコクを中心に活動を開始する。その年にタイの音楽シーンで注目を集めることとなった、5曲入りのデビューEPをデジタル・リリース。アルバムにも収録されている「Alone」が、タイのインディー・ラジオ番組“Cat Radio Chart”で、数カ月に渡りチャート上位で紹介されたことをきっかけに、飛躍的に彼らの認知度が上がり注目された。翌年に新たなシングル「Soulkeeper」をリリースと同時にオフィシャルPVを作成し、国内外から多くの支持を受けて、YOUTUBEで37万以上再生されている。そして、2018年にアルバム「Nyctophile」をセルフリリース。壮大なスケール感をもった美しいポストロックの情景から轟音のフィードバック・ノイズの感情的なメロディーの「You‘ll be fine」や「Sooner or Later」は このアルバムを象徴する楽曲となっている。また、ボーカル、 Chullawutの中世的な美しいドリーミーなウィスパーボイスが、よりバンドの輪郭を引き立たせている。タイから次世代シューゲイザーを担う注目のバンドが登場。

tracklist:
1. Alone
2. You’ll be fine
3. Soulkeeper
4. Sleepwalking
5. Furor*
6. Sooner Or Later
7. New endings
8. Whisper
9. Over*
*日本盤のみボーナストラック収録