関連タグ: 2020年代 イギリス UK シューゲイズ ネオクラスト 女性Vo Svalbard Tokyo Jupiter ポストハードコア 疾走感 BEST OF 2020

彼女/彼らはこれまでの道程で何を成し遂げ、2020年に何をやり残しているんだろう


そんな風に思わずにいられないのはこのSvalbardというバンドが初期サウンドから進化を遂げ、そしてメタルシーン/ポストハードコアのシーンにおいて世界的な評価を獲得していく様を眺めていたからだ。Svalbardは確実にやり遂げてきたバンドだと思うし、フェミニズム文脈においてもシーンの風向きを変えてきたバンドだ。その表現はハードコア、メタルの表現の型に則っていたものの、前作『It’s Hard To Have Hope』にて完成形を見た。本作は未だ全曲は聞けないものの公開された「Open Wound」「Listen to Someone」といった曲から見えるのはSerena Cherry(Vo/Gt)のよりプライベートな心情の曝け出しと、より輪郭が曖昧になっていくサウンドの指向性。それは社会的な正義や理想よりも、より個人の心に寄り添うような内的な方向性の変更のようにもみえる。この表現が出来る強さ、届けることの出来る力をバンドが手に入れたとものと捉えています。一度上り詰めたかに見えた前作アルバム期での活動から、本作ではどんなアウトプットをみせてくるのか注目しています。
Holy Roar Recordsからリリースされる予定だったものをChurch Road Recordsが引き継いでリリースしたSvalbard 2020年音源のCD盤で、LP同様のGatefold&厚紙ジャケットの仕様。Tokyo Jupiter盤と異なる仕様です。

tracklist:
1. Open Wound 05:36
2. Click Bait 05:46
3. Throw Your Heart Away 04:04
4. Listen to Someone 05:10
5. Silent Restraint 04:08
6. What Was She Wearing? 04:43
7. The Currency of Beauty 05:47
8. Pearlescent 03:27