関連タグ: 日本 東京 2020年代 構成美 透明感 浮遊感 Portia Fading 2021

資本主義社会が排出するゴミを音源ジャケットに使用し売上で木を植えていくTorsotreeから新作音源が届いています。しかも同時に3作品...、若者はこれくらい狂っていて良い。2021年同時入荷しているドローン/アンビエント化した『LP2』、インディロック/ガレージへの回帰かと思わせる『Metro Lights Sessions』、そしてカセットリリースなる本作『Lost Tape』はそれぞれ性格がことなるサウンドにまとめられている。
こちらのメンバー構成は、Ryu Tanioka (Vocals / Guitar)、Seiichi Tokiyoshi (Drums)、Koichiro Takahashi (Bass)となっており、一発録りの音源であろう音質はこれまでのTorsotreeを踏襲しているけれど、楽曲的にはだいぶロックに戻ってきた印象はある。だけれど3作品の中ではDEMO的な位置づけかもしれない。2ビート的な演奏まで出てきてしまうし、録音場所もバラバラのような気がする。つまり作品群としてのアルバムやEPサイズにはまとまらなかったそれぞれの可能性を集めた、文字どおり失われた可能性の楽曲を収録しているのかもしれない。ちなみに個人的には2020年は喪失の年だったので、『LP2』『Metro Lights Sessions』と同じく、この作品も2020年的だったと思う。

tracklist:
1. Inbetween 02:58
2. Mind Thief 03:07
3. Black Sun 02:40
4. Neon Chord 03:44