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2019年発売の2nd full Album。今作『夜盤』は"さびれた夜"というテーマを全12トラックの形で表現したアルバム作品である。ツバメスタジオ 君島結氏の録音 / mix により空虚な夜の空気感を捉えた音像が完成した。

SPOILMAMが出演しているイベントに出ていたのでライブを見てすごく良かったkumagusu
の1st『夏盤』と2nd『夜盤』を最新のEPと一緒に入荷させてもらいました。本作は『夜盤』としてはいるものの、印象としては1st『夏盤』のほうも"夜"な雰囲気はすごく感じていて、このバンドの持つ雰囲気は"夏"とか"夜"といったワードで表すことも出来るかもしれない。1stのほうはもっとロックな要素があったけど、2ndになってそのロック的な部分を削ぎ落として益々"間"の表現が深みにハマった感がある。
そしてライブで感じた井上陽水要素はこちらにもある(自分が井上陽水大好きなだけだけど)し、1stにあったバンドサウンドを、その一部を置き去りにして、また別の一部を更に突き詰めたような静けさと音の間にある表現は... 8ビートからの逸脱を図った激情ハードコアと音は違うけど、真相は近いものがあり、核心にはスタイルにある。演奏と音色、リズム、それらが生み出す響き。1st同様、現行シーンを革新するような部分を引継ぎつつ、80年代、70年代のロックへも逆流するような両面性は健在。酒や煙草といった現代人が離れていくライフスタイルを感じさせる要素満載。昨今のインディーロックが奏でるみんなで向き合う社会、ではなく一人で向き合う夜。それが良い。

tracklist:
1. 夜来たる 02:51
2. 彷徨 02:04
3. yoru track 00:45
4. 芝浜 03:08
5. 温泉街 03:56
6. 変身 02:23
7. ルーチン 03:38
8. エッセイ 02:23
9. 精進 03:58
10. たばこを 02:41
11. yoru track #2 00:32
12. あなたの主張 07:57