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ロシア激情/EMOをAlec(Bicycles for Afghanistan,ex.Optimus Prime)に聞いてみた


◾️ 独特の哀愁、寂寥感を醸し出すロシア激情/EMOをAlec(Bicycles for Afghanistan,ex.Optimus Prime)に聞いてみた

Bicycles for Afghanistan ex.Optimus PrimeのAlecが結成したEMOバンドで、前バンドの哀愁、寂寥感を引き継ぎつつもポップで人間味のある楽曲が魅力。バンドは国内ではかなり人気がある。 ロシアのEMO、Bicycles for AfghanistanやOptimus Primeといったバンドは当店では大いに支持を受けており、世間一般的なEMOのメインストリームとは外れた北の大地で育まれたロシアEMOにシンパシーを感じるリスナーのパッションを感じている。そこで今回はロシアのEMOをもっと知ってみたいと思いリサーチを開始した。しかし調査は難航、そもそもロシア語を読めないためネット上の情報では文脈が掴みづらい。
そこで自力で調査するより当事者にインタビューしてみれば良いのでは?と考え方を切り替え、先日来日していたBicycles for AfghanistanのAlecにFacebookでメッセージを送ってみた。すると彼がなんとOptimus
Primeのメンバーだったことが判明。Alecに質問する形でロシア激情/EMOバンドを教えてもらいました。


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3LA: 最近ロシアのEMOバンドをたくさん聴いていて、もっと色々知りたいと思っているのでオススメのバンドを教えてくれませんか?

Alec: OK、まずはYOTSUYA KAIDANだ。彼らはウクライナの方の出身で、俺も見たことがある。現行バンドの中でも最高なんじゃないかな。

(This Is 現行激情って感じのハイクオリティ)

ロシアの激情シーンの中でも最も初期から活動していたバンドMarschakのメンバーがやっているTotoro。

(彼らはOptimus Primeとスプリットもリリースしている)

TotoroのメンバーがやっていたMarschakはクラシックだね。フレンチ激情みたいな要素があった。

(美しいアンサンブルと構成美があり、爽快感がある)

NamatjiraはOptimus Primeと同時期に活動していたバンドだ。

(物悲しい静かなトーンで紡がれるEMO)

MATERIC、去年はこちらのシーンでセンセーションを巻き起こしたバンドだ。フレンチ激情なスタイルもありつつもっとアトモスフェリックで、ギターの音使いがうまくてみんなようやくギターの鳴らし方を知ったという感じだよ。

(ロシア系はアトモスフェリックで壮大なものが受ける印象がある)

3LA: いきなりたくさんのバンドを教えてくれてありがとうございます!激情シーンの開拓者という視点でいうと、どんなバンドがいたのでしょうか?

Alec: Marschakが最初だろうね。彼らが活動を始めたのは2003年だ。1990年代にもKartonkaと言ったバンドもいて、当時のキッズだったバンドは今でも活動していたりレーベルを始めていたりする。俺が関わり出したのは2000年の中盤頃だけどシーンはとても小さくて、なんせ90年代はEMOなんてほとんどいなくてナチパンクとハードコアの時代だったから。

3LA: 日本も欧米に比べると少しムーブメントがくるのが遅かったと思うんですが、その点はロシアと似ているかもしれません。

Alec: そうだね!ロシアと日本の音楽の間に感じるシンパシーってそういう視点でも見て取れると思うよ。

3LA: レーベルではどうでしょう?OSK Recordsあたりが重要レーベルですか?

Alec: OSKは今は実際にはほとんど機能していないからね。もちろんかつては超重要なレーベルだった。いま彼はDJなんだ。現在は、俺が思うにMarschak/Totoroのメンバーがやっているtrvs recordsというディストロは重要な役割を担っている。他にはAntonという奴がやっているHidden Rainbow Recordsだ。いまではSNSでもDIYで活動しているやつも多くて実際にどれほどレーベルやディストロがいるのかは把握できていないな。
本当に若い世代は、もはや激情やEMOは聞かなくて、こんな感じのメタルやグラインドばかりを聞いているよ。たまに自分自身がもう音楽の文脈の外側にいるんだと感じることもあるよ。


いまでも激情バンドはいるんだけど、ショウにいくと自分が少し年上になってしまうからね。日本やヨーロッパ、アメリカではこのジャンルは今でも活発で、リスナーもいて新しいバンドが次々生まれているけれど、ロシアの状況は完全に異なる。いま人々が聞いているのはもっと違うジャンル(ポストパンク、レトロウェーブ、テクノ、ヒップホップ)なのは事実だよ。激情/EMOのショウでも客は集まるときはあつまるし、Optimus Primeでは400人集まっているギグの映像はある。けれど、さすがにいまではここまでの規模はないかなぁ。

3LA: 人々はもっと激しくてヘヴィなやつを求めているのかもしれませんね。

Alec: そうだ、こういったバンドも伝えるのを忘れていた。EEVAはディスコーダントでグルーヴィなEMOって感じだ。

(意外にもex.Optimus Primeらしい)

CLというバンドもそうだけど、彼らはもっとノイジーだ。

(たしかにノイジーだ。EMOの系譜からは外れるだろう)

JARSは俺の元バンド仲間だ。スティーブアルビニ系のサウンドが特徴のノイズロックだよ。

(めちゃ渋いポストハードコア!!)

3LA: こういったバンドも激情/EMOバンドたちと共演しているのですか?

Alec: そうだね。CLはわからないけど、他のバンドはだいたい激情やEMOバンドをやっていたメンバーも多いんだよ。あと正真正銘のEMOなバンドもいる。Причалというバンドだ。

(かなり哀愁とグッドメロディのエモ!)

Nevascaはロシアの中でも更に北の方で活動している。彼らはとても若いよ。
近々新しいレコードもリリースするはずだ。

(エモだけどメロディックパンクなんかに近い熱さがある)

Улыбайся Ветруについてはよく知らないんだけど、しかしイタリア激情みたいだよね。

(ロシアの寒々しさとイタリアのパッションとカオティック感を組み合わせたようなサウンド)

3LA: lastfmのロシアのEMOのページでは知ることのできないバンドが多くて嬉しいです。
https://www.last.fm/tag/russian+emo/artists
(lastfmのロシアEMOのページをみると、メジャーシーンでいうEMOが多く出てきてしまいアンダーグラウンドの激情/EMOと区別されていない。しかし大方間違っていないそうだ。)

Alec: あのページにのっているバンドで情報をいくつか補足すると、Advertising on the Channel of Dreamsは今はJARSのメンバー、ИВАは現EEVA、Fortunae VerberaとOptimus Primeのメンバーが現Reka、Denovaのメンバーは今Nitrojam recというスタジオを作ってレコーディングエンジニアをしている。Bicycles for Afghanistanのエンジニアも彼だよ。Prospectのメンバーは今Причал、my son my home my treeのメンバーは現МАЯК、彼らがみんなひとつになってロシアのEMOシーンを形作っていたんだよ。

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以上がAlecに教えてもらったロシアの激/EMOシーン、たくさんのバンドやレーベルを教えてもらったのでここから更に深入りしていけそうなヒントが揃ったように思います。
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