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Interview with Julian (from ALPINIST)

3LAでの度々取り上げてきたAlpinistのVo&Gtのjulianにインタビューを頂きました。
今回は短いものになっていますが掲載いたします。

Q:Alpinistは「ネオクラスト」や「エモクラスト」と言った呼ばれ方をしています。ヘヴィでダークなサウンドながらメロディックやエモの要素もあり、新しいスタイルを開拓しています。1stも素晴らしかったですが2ndではさらにクオリティの高い作品になっておりMASAKARIとのスプリットも非常に楽しみです。 EkkaiaやFall Of Efrafaの影響を感じさせますが、普段はどのような音楽を聴いているのですか?

julian:素晴らしい例えだよ。EkkaiaやFall Of Efrafaはまさに俺たちがAlpinistをスタートさせた時期に重要な影響を与えたバンドだ。特にEkkaiaに関しては、バンドの攻撃性、エモーショナル、スピードも落とさないままでハードコアにダークでアトモスフィカルか雰囲気を取り入れるという可能性を学ばせてもらった。そういったバンドたちが自分たちに影響を与えたし、重要だったんだ。でもハードコアはもっとも重要なジャンルだったが、俺たちは一つのジャンルだけを聴いていたわけではないから、Godspeed You! Black Emperor,Black Heart Procession,Trap Them,Baptists,Perth express,Trainwreck,Year Of No Light,Furnace…といったバンドも一例ではあるけど、自分たちにとって重要だった。

Q:1stLP”minus.mensch”についてですが、KOLOSS CLOTHINGを調べていたら、Alpinistに関係するような単語を多く見かけました。これはどういう意味で、このアルバムとどういった関係があるのでしょうか?

julian:KOROSSは俺たちの街のDIYのスケートブランドで、友達が運営しているんだ。彼らのロゴと俺たちAlpinistのロゴを表裏にプリントしたスプリットTシャツも作ったことがある。だから自分たちのレコードにも彼らの名前に関連している”minus”を入れたんだ。”mensch”はまた別のスケートブランドではあるけど、俺たちのレコードとは全く関係がないよ。

Q:2ndLP” Lichtlaerm”はものすごいクオリティで統一感のあるアルバムだと感じました。これは何かしらのコンセプトに基づいて制作されたのでしょうか?

julian:このアルバムはコンセプトアルバムとは言えないだろうね。なぜなら俺たちが曲を書き始めるときに、なにかのコンセプトに基づいてやろうとは考えていなかったからだ。ただ、どぎついカオティックハードコアと静寂の暗黒ノイズを結合したもの以上の何かにしようとはしていた。つまりすべてが強烈で攻撃的、なおかつエモーショナルを失わないようにしようとしていたんだ。このレコードは俺たちを次のレベルへ進ませるもとなったし、自分たちサウンドを発見することもできた重要な作品となった。

Q:あなた自身のことについて教えてください。初めてのハードコア体験はどういったものだったのでしょうか?あなたにとってパンクとはどういったものですか?

julian:最初にハードコアのような速くて攻撃的な音楽に夢中になったのはRaised Fistの”Fuel”(98年)を聴いたときだと思う。

(※スウェーデンのハードコアバンドでFuelは98年発表1stに当たる。バンドは現在も活動中。)
あれは本当に素晴らしいLPだ。未だに愛聴していて、一か月くらいずっとレコードプレイヤーを乗っ取っていることもある。同時期に、HendrikとFloも小さなハードコアパンクのショウを見に行くようになって、地元でリハーサルをできる部屋を手に入れたのさ。バンドはすごく面白いものだというのはわかってけど、それを自分たちの街でどうやって続けていけばいいのかはまだわからなかったけどDIYのライブをオーガナイズしてくれる連中と関係をもつことはできた。それだけで本当に満たされた気分だった。
そして当然の結果として、シーンに向けて何か作品を作ろうという流れになった。Alpinistでプレイするってことは、始まりの時点から自分たちの街でパンクのショウを作っていくということだったんだ。だから自分にとってパンクというのは能動的な生き方なんだ。パンクというのは既存の社会や政治、道徳、資本主義構造、動物保護、友人関係、責任を負わなければならないことなど…いろいろなことにクエスションを立てていくことだと思う。

Q:ドイツのハードコア・シーンについての考えを教えてください。

julian:ドイツのシーンは細分化されすぎてしまって答えるのはとても難しい。ストレートエッジハードコアやビートダウンハードコア、その他にも興味のないシーンがいくつも存在している。ドイツのハードコアに関して言うなら、ここには強い政治的なメッセージを発するバンドが本当に多いと思う。多くのショウの現場はスクアットや反ファシズムの運動のように、政治的な場所としてハードコアのようなビーガン、動物保護、エコ思想は関係が深い。そういうところも非常に気に入っている。

Q:日本について何か思うことはありますか?

julian:非常に難しいけど、福島の問題で、自分が恐れるのは全体的なニュースの仕組み、またはニュースの広がり方についてだ。これについては非常に混乱させられたが、電力会社と日本政府のせいだろう。彼らは重要な情報の多くを隠しているようにしか見えない。彼ら自身が情報をできる限り不明瞭な状態にしようと画策しているみたいだ。時間次第で解決するような問題にはとても思えないね。

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